亜音 有星が新人公演主演!東郷 青児がホームズに
亜音 有星さん、新人公演主演、おめでとうございます!
主な配役 新人公演
シャーロック・ホームズ 真風 涼帆 亜音 有星
アイリーン・アドラー 潤 花 山吹 ひばり
ジェームズ・モリアーティ 芹香 斗亜 鷹翔 千空
「夢千鳥」で西条 湊/東郷 青児 を演じた亜音 有星くんが、ホームズかあ。
「夢千鳥」配信で東郷 青児役を演じる亜音 有星くんを拝見したとき、粗削りながら、他万喜を見つめる佇まいに既に男役の色気があって、なるほど東郷青児の若かりし日はこのようであったか、と妙に合点しました。新人公演主演も納得。
東上しないバウや新人公演がスカステで放送されるころには、もうその生徒は次のステージに進んでいて、
今回の「夢千鳥」ディレイ配信で、映像とは言え「新しいスターが世に出る瞬間」にリアルタイムで立ち会えたのはうれしいですね。
ここから先はいつもの蛇足です。
東郷青児は、鹿児島に生まれ、東京を拠点に二科会で活動した洋画家です。19歳で描いた ≪パラソルさせる女≫(1916年)は、初出品にして二科賞を受賞し、日本美術界で最初期の前衛絵画とみなされています。
24歳から7年にわたるフランス滞在では、ピカソから独自のスタイルを貫く姿勢を学び、西洋絵画の伝統技法を研究するほか、仕事を通じて装飾やデザインも習得しました。
帰国後はモダンな女性の新しい理想像を生み出し、壁画や挿絵などに多彩な仕事を残しています。
「俺の絵を作ったのは、実際のところ、それはパリのルーヴルなんだよ」
東郷青児は女性たちと数々の浮名を流し、
青児と同棲していた作家宇野千代は、東郷と踊った愛と欲望のタンゴの日々をモデルに「色ざんげ」という作品に昇華してしまう。
東郷青児は、今でも展覧会があればファンが詰めかけ、私立病院やレトロな喫茶店にリトグラフが掛けられ、大衆にこよなく愛される画家。
「青児美人」とうたわれた甘美な女性と抒情性は、評論家からは「通俗」とも呼ばれ、
やっぱりメインカルチャーではなく、サブカルの人。
誰かさんと、大衆からの愛され方も、作中の夢見る大きな瞳の美女から漂う香気も、そっくりだと思いません?
青児の生前から、お師匠さんの有島生馬から
「あいつの本当の師匠は、俺でもピカソでもなく竹久夢二なんだよ」
と言われていたそうですが、
青児本人は「俺の絵を作ったのは、実際のところ、それはパリのルーヴルなんだよ」
と夢二のゆの字も口にしなかったそうです。
でもそれってやっぱり
初めてのルーブルは なんてことはなかったわ
私だけのモナリザ もうとっくに出会っていたから
東郷青児は、ルーブルに行く前に、彼だけのモナリザにもう出会っていたのでしょうか。