宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

「言葉をしゃべる犬」モプシー原作での登場シーンが



この歌に「作り手」がいることすら意識させない職人技


「♪この~木 なんの木 気になる木~」で始まる日立のCMソングなど約4000曲ものCM曲をはじめ、渡辺真知子の大ヒット曲「かもめが翔んだ日」や人気アニメ「うる星やつら」の主題歌「ラムのラブソング」など、聴けばわかる名作を数多く世に送り出してきた伊藤さん。


どんな人なのだろう?とドキドキしながら話をうかがった。とても気さくな語り口で次から次へと驚きの秘話を明かし、記者の仕事をしていてよかったと感じるほど至福の時間だったことが記憶に残る。


 CDを発売したのは「CMのための音楽をもう一度復興させたい」という熱い思いだった。CMオリジナルソングの時代からレコード会社とのタイアップで新曲やヒット曲をCMに使う手法が主流となり、伊藤さんは「CMのための音楽と、CMに使う音楽には大きな違いがある。今の傾向が続くとCMソングの作詞家なんていなくなっちゃう。絶滅危惧(きぐ)種ですよ」と危機感を募らせていた。「30秒、15秒、60秒という制約の中での表現が面白い。CMソングは何でもありの世界で飽きない」と魅力を語っていた笑顔も忘れられない。

「♪この~木 なんの木 気になる木~見たこともない木ですから 見たこともない木になるでしょう」


この木何の木?「日立の樹」。



「日立の樹」CM 樹と光 篇 - Hitachi



「日立の樹」は、アメリカ合衆国ハワイ州オアフ島にある「モアナルア・ガーデン」にある「モンキーポッド」という樹だそうです。




懐かしの初代CMソングはこちらから



あんまりソワソワしないで♪あなたはいつでもキョロキョロ♪

『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』発売告知CM(30秒)


世にある歌謡曲には、アーティスト志向というか、作り手の個性も含めて作品の味わいであるものと、


空気のような、というか、この作品に作り手がいるということも意識させない、職人技に徹しているものがありますが、


昭和のころは歌詞は専業作詞家、曲は専業作曲家、歌手は歌唱に専念、が主流でしたが、平成以降はシンガーソングライター全盛に。


でもなあ・・・一人で作詞も作曲も歌唱力も超絶上手い人って、宝塚で歌も芝居もダンスも顔面偏差値もスタイルも5拍子揃ったトップを求めるようなもの・・・


そんな人がわらわら溢れていたら、苦労は無いわいな。


地方民としては


街は青春♪キラキラしてる♪(岡山の運送業)




街は青春 キラキラしてる

空と海とがとけ合って

愛と愛とがふくらんで

街は青春 花ざかり

両備グループ


和希そらちゃん、歌えるよね!


ハッピーショッピング♪フジ♪(愛媛のスーパー)

ハッピーショッピング


わたしにゆめをくれるひと あなたのその手はおおきくて

しあわせのたよりとどくひは あなたのその手があたたかい

その手からこの手にフジ その手からこの手にフジ

いいもの手わたし ハッピーショッピングフジ


彩風咲奈ちゃんも、子供の頃絶対聞いてたよね!


「世の中は だれかの仕事でできている」奇跡の復刊のウラに東京創元社のヅカオタ社員の執念が



東京創元社には友の会(※宝塚歌劇の公式ファンクラブ)会員が4名(通称:ヅカ部※社長命名、以下部員)在籍しているそうで、


~1月のある日~


部員H「ご相談がありまして……今年『ほんものの魔法使』が宝塚歌劇で舞台化されるんです。この機会にうちから復刊するのはどうでしょうか?」


編集F「そうなんだ! 私は宝塚に詳しくないからよくわからないけれど、前から文庫のラインナップに入れたいと思っていた作品だったし、企画を出してみようかな」


部員T「宝塚歌劇のファンは舞台の原作を予習する方が多いんです!」


部員K「ファンタジイの読者さんに加えて、今なら歌劇ファンの方も買ってくださるかもしれません!」


編集F「(なんか圧が強いぞ……)了解!」


ありがとう!



無料公開部分より、「言葉をしゃべる犬」の登場シーンをご紹介


モプシーはあの小さな短か足のもこもこしたムクイヌの一種で、あんまり毛が多いので、事実どこが犬の本体なのかも見極めかねるほどであった。


よくよく見れば、おびただしい毛総のかげにどうやら一対のきらきらした眼らしきものと、黒い鼻の頭と、時にはピンクの舌先めいたもののありかが感じられた。


けれども、どこまでが胴でどこからが足か、また尻尾にしてもどこまでがほんとうのしっぽなのか、とうてい見分けられるものではなかった。


この犬はしかし、只のしろものではない証拠に、ものを言うことができた。と言って悪ければ、少なくとも彼の主人である青年魔術師の熱意にそそのかされればそうできるのであって、また今までのところはだれも、わざわざこの犬がしゃべれないことを確かめた者もなかった。



”今までのところはだれも、わざわざこの犬がしゃべれないことを確かめた者もなかった”


イマドキのラノベとはまた趣の違う、「ザ・昭和の児童文学」な格調高い訳文ですね。



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