宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

”宝塚沼にハマる”表現が麗しくないので言い換えよう



貴方は宝塚に初めて「ハマった」日のことを覚えていますか?


南海キャンディーズの山里亮太さんが、最近「ロミオとジュリエット」を観劇されたそうで、




「先週、宝塚歌劇団を見に行って、沼というんですか?ちょっとそこに足を突っ込んでしまって」と、観劇をきっかけに“宝塚熱”が盛り上がってしまったという山里。


「WAONさん…奥さんも『沼に浸かっていく着水、音がしなかった』って言ってました。『すごく点数高いと思う。沼に浸かる時の音、少なかったから。着水きれいだったよ』って言われました」と、蒼井から絶妙な表現をされたという。


さらにさらに、その熱にうかされたまま、ロミジュリDVDを蒼井優と「割り勘で」購入し、ボーナストラックのB日程の「死」を見て


「それがまたすごいのよ。死が忍び寄ってくる感じとか、死に運命を絡みとられてく感じが」


紅子:いーねいーね。宝塚沼にようこそ!どんどん布教活動してください!


管理人:「沼に浸かっていく着水、音がしなかった。きれいな着水」・・・


詩的だけど、ポエムだけど、超個人的にこの表現は違和感がある!


紅子:はあ?




ぬま【沼】

1 湖より浅い水域。ふつう、水深は5メートル以内で、フサモ・クロモなどの水中植物が繁茂する。


2 俗に、趣味などに夢中になることを表す言葉。泥沼や底なし沼に入り込んで出られなくなる状態にたとえたもので、「沼にはまる」「カメラ沼に落ちる」のように用いる。


管理人:あなたは、「1」の意味の沼にハマったことがありますか?


わたしあるのよ。「沼」というか、田植え直後の田んぼにザリガニを捕りに行って、畦道から落っこちたんだけど、


もうぬるぬるして立てなくて、泥まみれでジタバタして、四つん這いでどうにか這い上がったけれど、「着水きれい」どころじゃないわよ!蒼井優さん、リアルで泥沼にハマったことないでしょ!


紅子:・・・今日なんの話?


管理人:ただでさえ、ファンが減って大変なこのご時世、ご新規さんをうまーく沼にハメ興味を持っていただかなくてはいけないのに、


「宝塚沼にハマる」という表現は、「宝塚にハマったら、お金も、時間も吸い取られてこっちの世界?に戻れなくなるキケンな趣味だ!」という偏見を助長しかねないわ。



紅子:偏見も何も、そのとおりでしょ。


管理人:宝塚ファンライフはコワクナイヨー   何かいい表現・・・



紅子:こんちゃんさんが宝塚にハマったときはどうだったのよ?


管理人:県民ホールで地方公演「あかねさす紫の花」の天智天皇を演じる当時3番手の轟悠さんを見た夜は、いきなり39度の高熱が出て、3日寝込んだわ。


今思えば、あれは「知恵熱」というか、宝塚に「感染」して、体が細胞レベルで反応して、免疫反応というか抗原抗体反応・・・


紅子:今のご時世、不穏な例えはやめれ。



管理人:・・・感化!




〘名〙 ものの考え方や生き方などを、強制したりすることなく、自然に相手に共感させて影響を与えること。


(1)他に対してある作用を及ぼす、という意味では「影響」と近いが、「感化」は「影響」よりも狭く、人間に対して、道徳的・倫理的その他の精神的な作用を与えることで、良い結果を及ぼすという意味合いが強い。

ヅカファンのみなさん、宝塚沼にハマって、舞台観劇の前に歴史を予習したり、原作本を読んだり、今はアレだけどお茶会のためによそ行きの服買ったり、ダイエットしたり、


基本宝塚に「感化」されて、体も心も良い方向に進んでいるよね!


沼は引きずり込むものじゃないわ。強制したりすることなく、自然に相手に共感させて、ルビコン川を渡らせるのよ!


山ちゃん、「ちょっと宝塚沼に足突っ込んでしまって」の次は、「ちょっと宝塚に感化されて」という表現でぜひ!