宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

紅ゆずる退団後初舞台はアメリカ日本化計画?『Jazzyなさくらは裏切りのハーモニー~日米爆笑保障条約~』





紅ゆずる、宝塚退団後初舞台で“喜劇” 軍服姿でギャグも披露 AKB48横山由依とコミカルなやりとり 熱海五郎一座『Jazzyなさくらは裏切りのハーモニー~日米爆笑保障条約~』フォトコール&取材会


太平洋戦争も終盤のサンフランシスコ。魅惑の女性DJ“ニューヨークの桜”と共に対日謀略放送に加担している日系アメリカ人ジャズバンド「ツインズ」のメンバーは、アメリカ敗戦!?の大統領声明を聞く。


同じ頃、空港に降り立った日独同盟軍西米国支部作戦本部長である女性海軍中佐は、アメリカ日本化計画を発令する!


その結果、バンドは、嫌いな演歌や歌謡曲を演奏しなければならなくなる。


強面な割には、キュートさも垣間見られる海軍中佐には、さらに別の顔もあったー。


連合国と日独の戦いに翻弄される日系ミュージシャンの悲劇という名の東京喜劇!


笑いと音楽と感動のストーリーがあなたの脳を揺さぶるー大エンターテインメント。


日米爆笑保障条約!署名、調印してください!






いやーっ・・・明日海りおさんの快進撃を、すげえなあと思いつつも紅ゆずるファンとして羨ましく思っていたんですよ。



キタワア・・・


アメリカ敗戦!


アメリカ日本化計画!!


その結果、日系アメリカ人ジャズバンドは、嫌いな演歌や歌謡曲を演奏しなければならなくなる。


英語も禁止!


「コーラでは無い!黒砂糖水炭酸割りと呼べ!」


「ジャズと言うな!アフリカ系民族音楽西洋割りだ!」



その人が大切にしているものを取り上げたら、言うこと聞くだろう、というこの発想。


真面目にやったら、この作品のお話なんだけど、




【ロングver.】ミュージカル『アリージャンス~忠誠~』ダイジェスト(2021)/Musical "ALLEGIANCE" JAPAN (2021)


1941年12月7日に真珠湾攻撃が勃発、米国の宣戦布告により第二次世界大戦に突入し、日本の血をひく日系アメリカ人たちは敵性外国人扱いをされてしまう。


翌年8月にキムラ家は自宅から強制的に追い出され、収容所へと移送される。


日系の人々は厳しい収容所生活を送りながら日本人の精神にも通じる耐え忍ぶ“我慢”に想いを重ね希望を失わずに暮らしていた。


一方、ワシントンDCではマイク・マサオカが日系人の社会的地位向上のためアメリカ軍との交渉に当たっていた。


ある日、収容所でアメリカへの忠誠を問う忠誠登録質問票(Loyalty Questionnaire)が配られる。


一体どう答えるべきなのか、家族それぞれの考え方の違いが露わになる。


父タツオは不当な強制収容に抵抗し、「No」を貫く。


姉のケイは収容所で出会ったフランキー・スズキと共に強制収容と徴兵の不当性を訴え、日系人の人権を求める運動に参加する。


弟のサミーは家族の反対を跳ね除けて、アメリカへの忠誠を示そうと軍に志願。


恋仲になった看護婦のハナ・キャンベルに家族を託し、日系人で構成された第442部隊の一員として戦場へと赴く。


己の信じる忠誠を胸に、戦時下を生き抜こうとした家族。その行く末はー


ギャグでも文明批評できるんだなあ・・・