宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

『Délicieux(デリシュー)!』話題の場面が変更に?




宙組公演『シャーロック・ホームズ-The Game Is Afoot!-』『Delicieux(デリシュー)!-甘美なる巴里-』初日舞台映像(ロング)



ゲスの極み(元)乙女:うーあーうー。


紅子:どうしたのよ。🍰マカロンシャンシャンペンライト🍨振りながら考えこんじゃって。


ゲスの極み(元)乙女:地方民の立場上おおっぴらに言いづらいんだけどさ、『Délicieux(デリシュー)!』で話題になっていたアメリカンチェリーチョコ🎂の例のアレ


紅子:アレって何よ。


ゲスの極み(元)乙女:いけずう。普段から100tハンマーでどつき合っている仲じゃないの!


紅子:野口先生の公式コメントだとこのあたり?


フォレノワール(黒い森)というチョコレートとチェリーのケーキをモチーフにした場面です。真夜中のブーローニュの森の奥深く、地下のレヴュー小屋で繰り広げられる、男女の禁断の愛を耽美的にお見せします。


今回、ホームズより『Délicieux(デリシュー)!』のこのシーンのほうが「罪」によって分かち難く結ばれた三人のキャラクターの描き出す幾何学模様(トライアングル・インフェルノ)!


だったよね。


ゲスの極み(元)乙女:そうそう、真風氏と潤花ちゃんと桜木さんがしばきあっている地獄の三角関係のアレ!まあ、真風氏が開襟軍服の時点で脳内麻薬が溢れちゃって記憶がトリップしてるけどさ、


初日を見ていないからわからないんだけど、ひょっとして、初日と演出変更になってね?


紅子:ぎく。わ、わたし今回客席以外の担当だから(逃)



映画『バーレスク』予告編


女性の身体は誰のもの?

というわけで、おそらく初日とは表現が変更になった「フォレノワール(黒い森)というチョコレートとチェリーのケーキをモチーフにした場面」の感想なんですけども、


これまで社会一般的に、露出の多い衣装で踊るショーは「男性の性的な目線に向けて媚びを売っている!」と言われ、


で、女性に対して「つつましく、おしとやかに、身体の露出はなるべく隠して」という価値観もあったわけですが、


最近は女性ダンサーが、主に女性客をメインターゲットに露出の多い衣装で踊る「ニュー・バーレスク」なるものも人気だそうで。


Wikiの表現を借りますと、



ニュー・バーレスク - Wikipedia

目的は男性に性的な楽しみを与えることだけではなく、パフォーマー自身が自己表現を行い、さらに観客の女性をそのパフォーマーの身になりかわったような気分にさせ、自己表現を楽しませることが含まれるようになっている


これが星風さんだったら、またニュアンスが変わってくるかもなのですが、潤花さんというこれまでの「清楚で可憐な娘役像」に収まらない超ド級なオーラを振りまくダンサー娘役が演じると、見ているこちらも何か自分の中の眠らせている欲望とコール&レスポンスする感じがありましてですね。


女性の身体は、男性の欲望に応えるためだけにあるんじゃないわ!というバーレスク的な表現を、女性であるジェンヌが、女性客が多数である宝塚のショーで踊る意義として「アリ」なのでは、と思いました。