宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

不倫の逢引きに「アパートの鍵貸します」プロミセス・プロミセス






ニューヨークの保険会社に勤める経理担当のチャックは、食堂係のフランに心惹かれているが、相手にもされず空虚な毎日を過ごしていた。


そんなある日、チャックは会社の重役から、妻には言えない秘密の逢引きのためにアパートの鍵を貸してほしいと頼まれる。


困惑しつつもその依頼を受け入れるお人好しのチャック。いつしかそんな彼の噂が重役たちの間で広まり、ついには人事部長のシェルドレークからも依頼が舞い込む始末。


チャックは出世のチャンスとばかりにシェルドレークにアパートの部屋を貸すが、ひょんなことから、彼の不貞の相手がフランであることを知ってしまう。出世か、恋か──アパートの隣人やフランの兄などをも巻き込み、物語は思いもよらぬ展開に!





Highlights from "Promises Promises" on Broadway with Tony-winner Katie Finneran


紅子:「妻には言えない秘密の逢引きのためにアパートの鍵を貸して」・・・これは・・・背徳のかほりがプンプンするわ!


ゲスの極み(元)乙女:うっわあ。往年の映画ファンには、1960年のアメリカ映画「アパートの鍵貸します」で有名な話ね。監督はビリー・ワイルダー、主演は「おかしな2人」で有名なジャック・レモンとシャーリー・マクレーン。脚本は「おかしな2人」でおなじみニール・サイモン。


古き良きアメリカの、大人の「ペーソス」溢れる映画だったわあ。


映画版では、あらすじにあるとおり主人公は冴えないサラリーマンで、上司の不倫用にアパートの部屋を貸して、


クリスマスで浮かれる街で、時間つぶしにだだっ広いオフィスで独りで残業していたり、飲み屋も閉まっちゃって寒いニューヨークで行くところが無くてブルブル震えていたり。


紅子:ところで「プロミセス・プロミセス」ってどういう意味?



ゲスの極み(元)乙女:「口先ばっかりなんだから」だって。(最近『The Game Is Afoot!(獲物が飛び出した!)』とか『NICE WORK IF YOU CAN GET IT(それができたら素敵だね)』とか、公演解説で肝心のタイトルの翻訳が無いよね))


主人公が食堂係のフランとデートの約束を取り付けて、うかれていたのにすっぽかされて、どうしたんだと思ったら、鍵を貸している上司の不倫相手がフランだったという・・・


紅子:アメリカ版「男もつらいよ」・・・しかしなかなかドロドロな設定ねえ。最近はTVの地上波もポリティカル・コレクトが厳しくて、あんまりあっけらかんと不倫する話は「不倫・ダメ・ゼッタイ」の視聴者から敬遠されるのか、レアになったような・・・


ゲスの極み(元)乙女:まあ、公式に


今回は男役スターとして益々輝きを放つ芹香斗亜主演の宝塚歌劇バージョンとして華やかに、そしてよりポップでファッショナブルな新演出によるお洒落な大人の都会派コメディとしてお届けします。


コミカルながらも切なくて甘い珠玉のブロードウェイ・ミュージカルにどうぞご期待ください。  

とあるから、だいぶアレンジしそうね。


豆知識


・映画の中で、やっと自分の家に戻った主人公がTVで見ている映画は「グランドホテル」


・主人公がパスタを茹でて、テニスラケットで湯切りするシーンがあって、この映画のファンだった明石家さんまが、さんまとしのぶが共演した「男女7人恋物語」の中でパスタをテニスラケットで湯切りするの。



紅子:音楽「バート・バカラック」うわあ。「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」の人じゃない!


ゲスの極み(元)乙女:管理人は学生時代、YouTubeどころかレコード屋も無くて、雑音だらけの「ラジオ英会話」の、土曜日の「歌って覚える英語表現」のコーナーで洋楽に触れたんだけどさ、その中に彼の名曲もわんさかあったのよねえ・・・


紅子:管理人さんがノスタルジアに浸りだしたので、失礼しまーす。





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