宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

宝塚版ホームズ監修者、宙ホームズに大いにツッコむ!


日本シャーロック・ホームズ・クラブのメンバーが宙組版ホームズを語る



宝塚版「シャーロック・ホームズ」を監修した北原尚彦先生が、宙組版ホームズ観劇感想を日本シャーロック・ホームズ・クラブの面々と大いに語ったトークが公開されています。




シャーロッキアンが語る宙組ホームズ



日本シャーロック・ホームズ・クラブ(JSHC)とは


 1977年10月に、小林司(2010年没)と東山あかねが呼びかけて47人のシャーロッキアンが集まり、日本シャーロック・ホームズ・クラブ(JSHC)を創りました。その後会員も700人ほどにふえました。


この会は熱狂的なファンや、長年にわたる研究をしている人たちばかりでなしに、昨日からファンになった人や、これからホームズを読み込んでみたいという人たちまでをも含めて、シャーロック・ホームズを愛する人ならばわけへだてなく集まれる会なのが特色です。同じ仲間として平等につきあえる、全く自由な非営利団体です。


 諸外国では、限られたエリートだけが集まってホームズについての知識を誇りあったり、「ワトスンは何回結婚したか」などという狭い範囲の研究をする会をつくっているようですが、この会はもっと大衆的で、博識を競うようなことをなくし、興味の対象も、ホームズを取り巻くヴィクトリア朝時代の文化や社会までも含めて広くとりたいと思います。

 

シャーロキアンの宝塚版ホームズへのツッコミ


導入部
・生田先生はプログラムで「聖書に次ぐベストセラー、シャーロック・ホームズシリーズ」と書いていたが、実はアリスや星の王子様に負けていた(悔しい)


・宝塚版アイリーン・アドラーはめっちゃ美人。こりゃ騙される(笑)


・出てくる人イケメン過ぎ。レストレードも史上一イケメン(笑)


・「ありえないものを取り除いていけば~」原作どおり。ファンは嬉しい(笑)


・「さあ、獲物が飛び出してくるぞ(The Game Is  Afoot!) 」原作どおり(以下同文)


・切り裂きジャック(ジャック・ザ・リッパ―)事件は実際にあった未解決事件。リッパロロリストという言いにくい名前のオタがいる。


他のホームズパスティーシュでも、ホームズと切り裂きジャックを組み合わせたアイデアがある(憂国のモリアーティでもジャックネタあり)


・生田先生は鎖のモチーフを、ホームズの思考の過程を示すアイテムとして扱っている?正典(原作)では鎖はそんなに印象的なモチーフとして出てこない。


・モリアーティは、原作者がホームズを「終わらせる」ために突然出してきたキャラ。原作では禿げたおじいさんなので、宝塚版イケメン過ぎ(笑)


憂国のモリアーティに影響された?同名のモリアーティ大佐については、「最後の冒険」では「brother」だけなので兄か弟か不明。


・登場人物に「カッコいい」「美人」しか言えないのは、宝塚の構造的欠点だ!(笑)


221B
221bの発音が(ツーツウェンティワンビー)は生田先生のこだわり?他はツーツーワンビー


・真風ホームズ、お見事。すらっとしたスタイル、ビジュアル、チャーミングでコミカル人間臭さ


・アドリブはセディナのC(円盤ではフェンシングネタ)他ヴァイオリンネタ、メジャーでいろいろ測るネタ、


・ワトスンのホームズの距離感が良かった。今回はモリアーティやアイリーンが主軸なのでちょと関係が薄かった。髭なしは気にならなかった。


・ジャックナイフでざっくざっく、先のとがったペルシャスリッパの中にパイプの葉っぱが入っている。


・室内にアイリーンの写真が!部屋の実験器具、炭酸水発生装置も!(ウイスキーを割る用)


・壁のVRはヴィクトリア・レジャイナ(ヴィクトリア女王)


・ハドスン婦人は221bの大家。部屋の片づけや食事も出す。旦那さんは出てこないので未亡人説も。


・ホームズは犬になったり(アニメ)宇宙戦争も(創元社ミステリー文庫)


・シャーロックホームズの知識一覧を歌にする「文学の知識ゼロ♪」にシャーロキアン大いにウケる。


・お客さんの女性たちは
無くした宝石(青いガーネット事件)命を救ってくれた(まだらのひも)夫の無罪(唇のねじれた男)


・両手の指を突き合わせるシーン、膝を抱えているシーン、は原作どおり。曲がったパイプは原作ではなくその後上演された舞台版に準拠 


・新聞ネタ「タイムズ読んだか」で「デイリーテレグラフ」を手にとる(笑)


・メアリーモースタンは「四つの署名」の一番最後でワトスンと婚約。その後「空き家の冒険」の頃には死別か離婚?


・ワトスン最大4回結婚した説


・デリシューでのアントワネット「退屈ネタ」円盤ではフェンシング


オペラ座(コヴェント・ガーデン)
・コヴェント・ガーデンはホームズには滅多に出てこない


・マイクロフト・ホームズ(「ギリシャ語通訳」で初登場。出不精。推理力はホームズ以上だが、動きたくないので役人をしている。他作品では兄弟の関係がぎくしゃくしているのが多いが、宝塚版では仲よさそう(笑))


・アイリーンが歌で「ボヘミアの醜聞」を歌唱しているところの後ろ、怪しい覆面のおっさんが「ボヘミア王」


・アイリーンは原作では「女山師」原作ではノートンという男性と結婚していたが、宝塚版では死別?離婚?「なかったこと」に(?)


・モリアーティとアイリーンの関係は?「山師」としての犯罪仲間?憂国のモリアーティではボヘミアの醜聞の後モリアーティの協力者になり〇〇〇になる!


などなど、楽しい話題ばかり!


日曜日の配信に備えて、予習に如何でしょう?