宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

黒燕尾に深紅のルージュ!男装は女にしかできないのだ 愛月ひかるディナーショーポスター

黒燕尾には深紅のルージュよね!


白、黒、そしてこのルージュ!


宝塚の男役とは何か、愛月ひかるはミニマルな3色で、すべてを語ってしまった。


この写真は、宝塚音楽学校の教科書に使われるべきだと思うわ。



ああ、愛月ひかるの最後の黒燕尾ポート!このルージュを見てくれ!黒燕尾にはこのなのよ!


私は宝塚のショーで一番エロスを感じるのは、やっぱり男役の黒燕尾です。あれは永遠の定番だと思う。


白と黒の絶妙な均衡。これ以上何も足せない、何も引けない究極のミニマリズムで構築された世界で、


唯一の色彩である真っ赤なルージュが歌う男役の熱情。


野暮な男は「あんな口紅を塗った男がいるかよ」と茶化しますが、あのルージュこそ、女性が演じる男役という、虚実皮膜、虚と実を隔てる皮膜なのだと思う。



世界の半分を占める男どもよ見てくれ!これがリアル男にできますか?


以前某女装家が


「女には女装は出来ない。女装って男にしかできないのよ」とおっしゃっておりましたが、


つまり


男には男装はできない。女性にしか男装はできないのだ。


真風氏といい、愛月氏といい、男役を極めたようなジェンヌは、オフは超乙女なものですが(笑)


男の一番いい部分に、男は気づけない。男の一番の秘密は、乙女しか見ていないのだ。