宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

礼真琴『BIG FISH』に舞空瞳が出ない理由




まるでお伽噺のように自らの人生を語り、周囲を魅了するエドワード・ブルーム。


未来を見通す魔女や、共に旅に出た巨人の話、サーカスでの最愛の妻サンドラとの出会い等、彼の奇想天外な話は幼い息子ウィルを虜にしていた。


しかし、大人になるにつれ全ては作り話に過ぎないと考えるようになったウィルから、エドワードは距離を置かれるようになってしまう。


ある時、病に倒れた彼の元へ久々にウィルが帰ってくる。


父の人生が本当はどういうものだったのかを知りたいと考えたウィルがその足跡を辿り始めると、次第にエドワードの真実の姿が明らかになっていき…。






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ミュージカル『ビッグ・フィッシュ』2019 プロモーション映像


礼真琴主演ミュージカル『BIG FISH』に舞空瞳が出演しないことで、SNSでいろいろと言われているようですね。


個人的には、星組のトップコンビの退団時期とか人間関係がどうこうというより、『BIG FISH』という物語は「父エドワードと子ウィルの和解」をテーマにしたお話なので、トップ娘役は出演せず別行動なのかな、と思っています。




「おとうさんはね、5メートルの大男と戦ったことがあるんだ」


3歳の息子に語るなら「いいお父さん」なんだけど…


はたちを過ぎた息子の結婚式のスピーチで「自分が巨大な魚を釣った話」を延々と繰り広げる親父ってどうなのでしょう。


(英語で「a fish story」は「大げさな話」や「ホラ話」「大うそ」という意味があるそうです)


とうとう息子から


「父さん、今日の主役はオレだから!」


とケンカになって、距離を置かれてしまう。



数年後、息子の元に母親から「おとうさんが病気で...」と連絡があり、駆け付けてきたのに、おやじは相変わらずほら話ばかり。


父の人生は本当はどういうものだったのか?調べていくと、ほら話と思っていたエピソードには意外な真実が…



というタイプのお話で、女性キャストは「父の過去の恋人(息子の母)」や「息子の妊娠中の妻」といった立ち位置です。


ブロードウェイミュージカルの版権元との交渉上「正規ヒロイン」は置かないことになったのでは?