これぞ美神!アポロン衣装がノースリーブでない謎を考察
「美という抽象概念を具現化したらこうなるのさ」
最近の宝塚のポスター、メイクやヘアのみならず、構図や意匠がこだわっていていいですねえ。昔の、毎度ヅカメイクで並んでにっこり💛なポスターから比べたら隔世の感があるわあ。
宝塚ブログを名乗りながら、内容の8割が宝塚と関係ない記事ばかり書く管理人の今回のテーマは、
”朝美アポロンが、”いかにもギリシャ”な格好をしていない謎” について考えてみます。
「美神とはこういうことさ」
朝美絢様が、美の神に扮するとこうなるのですね!
このアポロン、ビジュアル面で結構斬新ではありません?
西洋の美術館で見るアポロンって
だいたいこんな感じ?
アポロンと言えば、月の女神に扮する朝月さんのような、縦ヒダでノースリーブの上着に、弓矢か竪琴を持っているイメージですよね。
なのに今回の朝美さん、定番のアポロンっぽさとは違う、前合わせで長袖の衣装。
なぜ?
仮説1 朝美さんがノースリーブでは美の女神アフロディーテになってしまう
※解説を引用しようとしたのですが、さすがにすみれコードぶっちぎりな出生なので自粛します。
まあ、朝美さんのカモシカのような腕があらわになったら、海の泡から生まれた美の女神よりも美しくなって、天界の女神が嫉妬して大騒ぎになりそうだ。
まとめ:本当に美しいものは、女神の嫉妬が怖いので秘めておきましょう。
仮説2 アポロンが実は東方の神である説
光明の神としてフォイボス(〈光り輝く者〉の意)なる呼称をもち,前5世紀以降は太陽神ヘリオスと同一視されることもあった。
彼は一般にもっともギリシア的な神格とされるが,もともとは小アジアもしくは北方遊牧民に起源をもつ外来の神であったと考えられている。
古代の遊牧民といえば、ユーラシア内陸の広大な草原地帯で活動した、世界最初の騎馬遊牧民であるスキタイ。
スキタイは文字を持たない民族であったため、いまだ謎の多い民族だそうです。
スキタイ人は,彼らの居住地だった黒海の沿岸に建設された多くのギリシアの植民市を介して,ギリシア人と盛んに交易し,ギリシア文化の影響を受けていたことが知られているそうです。
つまり、スキタイの文化がギリシャに影響を及ぼした可能性も大いにあるわけですね。
スキタイといえば、黄金✨でできた装飾品の数々!
そして、カザフスタン・アルマトイの国立中央博物館に所蔵されている、イッシク古墳出土の「黄金人間」と呼ばれている、黄金のベストがあるのですが、
その意匠が、ポスターの朝美さんのものに似ているんですよ!
野口先生は、月から雪に来た朝美さんを、東方の草原からギリシャに来たアポロンに例えているのでしょうか。
まとめ:君は黄金よりも美しい