ラピュタの時代?『めぐり会いは再び next generation』
星組公演『めぐり会いは再び next generation-真夜中の依頼人-』『Gran Cantante!!』初日舞台映像を拝見しました。
星組公演『めぐり会いは再び next generation-真夜中の依頼人-』『Gran Cantante!!』初日舞台映像
前2作に比べて、10年でいろいろメカニックが増えて、ずいぶん技術が進歩しましたねえ。
第1作の時代は、原作『愛と偶然の戯れ』が上演されたフランス革命前の1730年代でもありうる世界観でしたが、
今作はいったい、いつごろの世界観?
名探偵ホームズが飛行機に乗る、この世界観?
セットや音楽はどのように工夫されましたか?
前作から10年後、かつ都会である王都マルクトが舞台ということで、これまでとはイメージを少し変えて、スチームパンクと呼ばれるファンタジーSFジャンルの雰囲気を意識したビジュアルにしています。
音楽もクラシックなもの以外にも打ち込みなども使用しています。礼の持ち味にもよく合うのではないでしょうか。
スチームパンクとはなんぞや?
19世紀を思わせる衣服に革や歯車のアクセサリー。精巧でアンティークな機械仕掛け。
「スチームパンク」という言葉自体は「サイバーパンク」から派生した文学のサブジャンルとして1980年代の米国で生まれた。
蒸気機関が動力だった19世紀ごろの英国を背景としたSFやファンタジー。スタジオジブリの「天空の城ラピュタ」の世界などと表現する人が多い。
解釈の幅は広く、日本では明治から大正にかけての文明の変革期を背景とすることもある。
イギリスでいうと名探偵ホームズ、日本で言うと文明開化の明治時代?
<セイコー プレザージュ>スタジオジブリ 天空の城ラピュタ コラボレーション限定モデル
確かにラピュタの主人公は、19世紀に飛行機が飛ぶイギリスの炭鉱っぽかったなあ。
20世紀前半から中盤にかけて描かれた、科学文明の飛躍的発展を想定した「あんなこといいな、できたらいいな♪」な未来。
現実には、ドラえもんの秘密道具のほとんどは、今手にしているスマホであらかた実現できるようになって、
でも今、私たちは、天空の城を探検するようなワクワクを味わっているのだろうか。
『めぐり会いは再び next generation-真夜中の依頼人-』は、子供の頃思い描いた「あんなこといいな、できたらいいな♪」な世界を冒険するワクワクを実現しているのでしょうか。