東京宝塚💺座席改修のヒミツが凄かった
東京宝塚劇場の客席の座席改修に込められた想い
・観劇中は前のめりにならないように、背中を背もたれにつけてご鑑賞ください。
椅子の変更箇所で大きいのは、背もたれ部分。背板を合板でつくり、クッション部分を従来の直線的な形状から、3次元曲面へ変更した。
これにより、体が椅子にフィットしやすくなり、力が分散されて疲れにくくなる。
・座席前の通路を他のお客様が通る時は、足の引き込みにご協力をお願いいたします。
新しい椅子では背もたれの厚みを抑えることができたので、以前より着座時の椅子の総奥行きをやや短くできた。これにより、着座状態の座席前の通路が広くなった。
座面については、着席している観客の前を他の観客が通る際などに、膝を曲げて通路を確保しやすいよう、クッションの端を斜めに切り落としたような形状とした。加えて座裏をフラットにするなどの工夫を施し、以前よりも足を引き込みやすいようにしている。
・席の配列が4分の1ずらしから、2分の一ずらし(千鳥配列)になって見やすくなりました。
この千鳥配列、特に背の低い女性には、前に背の高い方がお座りになっても、視野が確保しやすくなってありがたい。他の劇場もどんどん導入していただきたいです。
・一連の改修の結果、客席数は2065席から2079席へと増えました。
・さらに、手すりの前にある座席は、イスに座った時の手すりの高さと、舞台を見る視野が改修前と同じになるように、席足の高さを調整したそうです。
世の中には、「劇場のイスとかトイレとか、入れ物に過ぎないのです。大事なのは演目の中身です。」みたいなポリシーで建てたように思える劇場が多々ありますね。
東京宝塚劇場改修時には、実際にイスの模型を劇場に持ち込んで、スタッフが座ってみて、前に別の客が座ったら、とか、前を他の客が通る時にどうなるか、とかをチェックしたそうですよ。
日本青年館さーん!東京建物ブリリアホールさーん!ついでに香川県民ホールさーん!
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