『SUNNY』が抱き合わせ販売になった理由
宝塚歌劇公演と、宝塚歌劇OGが出演する梅田芸術劇場主催公演をセットでご観劇いただける特別セット観劇券を販売いたします。
宙組 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ公演『大逆転裁判』と、梅田芸術劇場主催公演 ミュージカル「SUNNY」(大阪公演)をセットでお楽しみいただけます。
梅田芸術劇場主催公演 ミュージカル「SUNNY」とは?
あらすじは、
1980年代、とある女子高生たちの青春を彩った仲良しグループ「SUNNY」。
月日は流れ、今は平穏な主婦である並美(花總)は、「SUNNY」のリーダーであった千夏(瀬奈)と偶然再会し、千夏が大病で余命1か月であることを知る。
並美は、病床の千夏の「SUNNYの仲間にもう一度会いたい」という願いをかなえるため、探偵を雇い、かつてのメンバーを探し始めるのだが・・・
このような物語を、
松田聖子の『SWEET MEMORIES(スウィートメモリーズ)』
荻野目洋子の『ダンシング・ヒーロー』
松本伊代の『センチメンタル・ジャーニー』
あみんの『待つわ』
などの80年代のヒット曲に乗せて構成した舞台のようです。
・・・
仲良しグループ「SUNNY」とは、ポスター画像を見ますに、まあ、ヤンキー女子グループですね。
「SUNNY」のライバルのグループの名称は、
「台風我亜瑠」
(タイフーンガール)と読むそうです。
・・・
宝塚ファンの皆さま、1年くらい前に、こーゆーお話を見たような気がしませんか?
花總まりが地味な主婦で、ヤンキー女子の昔の武勇伝のお話、ねえ・・・
瀬奈さんは、舞台の上で病床にいる時間が長そうな役柄、ねえ・・・
昭和世代には、今もオリジナル歌唱のイメージが強く残っている青春のアイドルソングを、よく知らないヤンキー女子役の女優さんたちがカバーする舞台、ねえ・・・
NHKの歌番組で、80年代アイドルソングを歌う際に、こんな外枠の設定を作ってみる、という企画なら、あり、かなあ。
ミュージカルファンに「12,500円払って、観たい!」と思っていただけるオリジナル舞台を企画し続けるのは、大変なことだと思います。
でもさすがに今回の舞台は、昭和歌謡ファンに「これなら夢グループのコンサートに行って、オリジナル歌手の歌唱を聴くわ」と思われそうですね。
いっそ、舞台をアメリカとかイギリスにして、若手たちが80年代アメリカン・ポップスやブリテッィシュ・ロックを歌う舞台にするとか、
現代パートの舞台をソウルにして、花總まりはゴージャスな韓国財閥の妻役にして、Kポップスを使って韓流ファンにアピールするとか。
今回の事態は、企画側にもっと工夫の余地があったのでは?