宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

『鴛鴦歌合戦』新人公演正直感想


『鴛鴦歌合戦』新人公演を配信で視聴しました。



・・・


🙇ごめんなさい。


タイガースのアレがかかった阪神VS巨人の大一番!


香川県の私が住んでいる地域ではサンテレビを視聴できず、BSでも試合の放送予定が無かったので、


阪神の公式配信サービス「虎テレ」の、1日視聴コース(220円)を購入していたのですよ。


ところがアクセス集中により視聴サイトにログインできなくなって、しょうがないので『鴛鴦歌合戦』新人公演の配信を買って見始めたのですよ。


ところが、虎テレが緊急的にストリーミングを無料開放したうえに、BS朝日でも阪神VS巨人の放送を始めたのですよ。



阪神戦を見たいし、宝塚の新人公演も買ったし…結局、スマホで宝塚新人公演、TVでBS朝日、PCで虎テレとカオスな環境でしたので、ながら見での感想です。


でもまあ、お春役の朝葉ことの(本役:星風 まどか)は凄かったな。


本公演の柚香&星風コンビは、「王道少女マンガ」風味なんですよ。


麗姫   星空 美咲 (本役 春妃 うらら)や、
おとみ   愛蘭 みこ(本役 星空 美咲)や、
藤尾  七彩 はづき(本役 美羽 愛)らは、


安心の宝塚の娘役の枠内なんですよ。



朝葉ことの演じるお春の、「ちぇっ」は、星風まどかの「ちぇっ」とはだいぶ違う。


「あなた日傘さす人、わたし作る人…格差社会チョーむかつく!お金持ちのお嬢には、意地でも傘を売らんで!」


「腰の丸みのほどのよさ・・・ってレディーに向かって何ちゅうこと言うんや!!セクハラ野郎のボンボンってサイテーやな!」


「ああ、ウチは日本一不幸な少女や・・・」


とかぼやきつつ、ホルモンを焼いて生活費を稼ぐ「じゃりン子チエ」というアニメを思い出しました。



【1-3話パック】じゃりン子チエ「決めたれ!チエちゃん」「テツは教育パパ!」「激突!小鉄対アントン


志村狂斎役の海叶 あさひ( 和海 しょう)がまた、娘を愛していて愛嬌もあるが、やっぱり残念な金の使い方をするトホホ骨董オタクパパを軽妙に演じていて、お春とのかけあいが舞台の面白さのキモになっていましたね。


ヒロインの周りの人物が濃ゆくて上手いので、浅井礼三郎 天城 れいん(本役 柚香 光)が普通に無難なイケメンなのがちょっと物足りないと思えてしまう(映画版のお話の比重に近いのですが)


でもまあ、朝葉ことのさんは、娘役トップ候補というよりは、別格女役路線なのだと思います。


今花組は、星空・美羽の両ヒロイン養成にほぼ目途がつき、 その下の世代の養成に本腰をいれる端境期で、朝葉ことのに1回やらせてみるか、という抜粋なのでしょう。


宝塚でなかなか、愚痴を炸裂させながらイケメンに向かって突進していって、前のめりに幸せをつかみに行くヒロインってみられません。


ヒロインの空気が変わると、おとみや藤尾のホンネっぷりも濃度が増し、ちょっと女子プロレスのアングル(試合展開やリング外の抗争などに関して前もって決められた仕掛け、段取りや筋書きのこと)を気楽にみているような気分になりました。