宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

もう休演4か月、つまり17万5200分 1年を宝塚で数えてきたヅカオタの「Seasons of Love」 

人生で舞台に出会う一期一会を失って


1年は365日、1日は24時間、1,440分だから、1年は52万5600分。


宝塚の休演期間も、1年の3分の1を超えるのは確実で、つまり17万5200分の時間が失われ、のべ400回以上の公演が休演。


私は1996年の雪組地方公演「あかねさす紫の花」を観劇して衝撃を受け、脳内の何かの回路が開いてしまい(笑)、


以来四半世紀ヅカファンを続け、自分のクロニクルを「○○さんが〇組トップだったころ」に紐づけて思い出すヅカオタとなりました。


あの時ヅカファンになっていなかったら、私は何をして1年を数えていたのだろう?


人生における運命の舞台に出会うきっかけを失ったままの人は、世界で何十万人、何百万人、いや何千万人いるんだろう。


ミュージカル「RENT」=「家賃」より「Seasons of Love」

斬新な冒頭の歌詞のインパクトで、ミュージカルの枠を超えてスタンダードナンバーとなった「Seasons of Love」を、歴代日本キャスト達がリモート合唱してくださっています。



【Circle of Love】日本歴代RENTキャスト達によるリモート歌唱〜Seasons of Love〜


In five hundred twenty five thousand six hundred minutes

How do you measure a year in the life?


52万5600分 どうやって測る 1年を


How about love Measure in love Seasons of Love


愛で測ったらどうだろう


美しい歌詞だなあ。


現実は

どうやって払う 家賃(RENT)を💦


村井良大、ユナク、平間壮一ら出演!ミュージカル『RENT』ゲネプロ|エンタステージ


1991年のニューヨーク。アーティストを夢見るも、家賃(RENT)を払う金もなく、屋根裏部屋をルームシェアする若者達の群像劇。


プッチーニの「ラ・ボエーム」でもおなじみの定番のテーマですが、この作品は当時、主役が怪人や猫のミュージカルが大流行していたブロードウェイで


肌の色、性的志向が「マイノリティ」な者として生きること、


そして「HIV陽性」で生きることについて切実に考えるテーマが大反響を呼びました。


製作・脚本・作詞・作曲のジョナサン・ラーソンは、初演のまさに当日に、大動脈瘤破裂で35歳の若さで成功を見ることなく亡くなりました。

「愛と死の病」

この「RENT」の舞台の1990年代初頭は、HIVウイルスの治療薬がまだ無く、感染告知は遠からずの死の宣告だった時代。


当時HIVは、人の「愛」そのものが「死」のリスクをはらむ行為となる、という重苦しい事実を人類に突き付けていた。


あのころは病気そのものへの偏見と、罹患率が高いとされた男性同性愛者への偏見がものすごかった記憶があります。


その後HIVは治療法が劇的に進歩(それでも完治はしない)しましたが、今度は新型コロナウイルスが人の命、そして「人と人との距離」問題が舞台人の舞台生命、劇場の灯に関わる疾病となっている。


この動画の制作者の方のメッセ―ジを紹介させていただきます。

"エイズと新型コロナウイルスは目に見えない未知の恐怖"という点で

酷似していると思いました。今現在、生活する事、生きていく事に精一杯な状況です。


「Seasons Of Love」は心を動かせる力を持っています。


「人と人の繋がり」が輪になり、より多くの人に愛のメッセージを届けたい、心の安らぎを感じていただけたらと思い、今回の動画を作りました。