宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

カタリジェンヌ「セロ弾きのゴーシュ」の正体は・・・

セロ弾きのゴーシュ


カタリジェンヌ 第2話「セロ弾きのゴーシュ」 元タカラジェンヌによるボイスドラマ 主演 美弥るりか|中外製薬


出演者:

ゴーシュ:美弥るりか

三毛猫:夢咲ねね

母ねずみ:純矢ちとせ

子たぬき:壱城あずさ

カッコー:美翔かずき

楽長:蓮城まこと

子ねずみ:沢希理寿



子どもに音楽について教えるお話だったのね

子供の頃読んだ記憶がありますが、ウン十年ぶりにこのお話に触れました。
これって、子供に仲間の大切さとともに、音楽の要素を教えるお話でもあったんですね。


楽長からゴーシュへの指摘

「セロがおくれた。トォテテ テテテイ、ここからやり直し。はいっ。」

「セロっ。糸が合わない。困るなあ。ぼくはきみにドレミファを教えてまでいるひまはないんだがなあ。」

表情ということがまるでできてない。怒るも喜ぶも感情というものがさっぱり出ないんだ。」


で、


糸が合わない→かっこうの鳴き声の音程をとる練習
セロが遅れる→こだぬきとリズムの練習
表情ができていない→演奏を楽しみにしてくれているねずみの親子を思い出して、
          楽しく弾こう、ということかなあ?


ねね様三毛猫・・・なんだったんでしょうね( ´艸`)



子ねずみがチェロの中に入っていったけど、これはどういうことだろう。低周波療法みたいなもの?


共鳴胴の中に子ネズミが入ることで、ピッチ(音の高さ)が変わったのに気づいて、その後チェロを調整したのかな?


ゴーシュのモデルは?

この「セロ弾きのゴーシュ」のお話は、作者宮沢賢治の存命中は世に出ませんでした。


そもそも賢治さん、存命中は現代で例えると


・雑誌にポエムを投稿して入選、QUOカード1万円分もらったことが1回
・コミケに参加し、作品集を1,000部印刷するも、800部以上売れ残って大赤字💦


くらいの実績のアマチュア作家でした。


賢治さんが37歳という若さで早世した後、弟の清六さんが、遺作の出版に奔走してくれたおかげで、今私たちは、美弥るりかさんのイケボでゴーシュを楽しめるのです。


ところで清六さん、宮沢賢治さんはチェロを弾くのが趣味だったそうですが、腕前の方は・・・


「兄さんのチェロ?・・・うーん、なんだかゴーゴー シューシュー 鳴っていたね」


・・・たぶんゴーシュのモデルは賢治さんご本人なんだろうな・・・



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