宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

炎のボレロ フランツの弟がメキシコで悲劇の皇帝になる話

あー、悔しい!


仕事(会議)が予定通り終わったら、速攻で早退して配信を見る予定だったのにい!


某役員がとんちんかんな質問をするから、間に合わなかったじゃない!


しょうがないから、5時からクーラーの切れた無人の会議室で、タブレットとイヤホンでこっそり配信を見ていたら、ムシムシとした熱気も相まって気分はメキシコ♪(就業規則には違反していないよ!)


清掃会社の人に声をかけられて、ものすごくどっきりしました。


ありがとう配信!


注:以下の記事は、ブログ開設当初に「炎のボレロ」のあらすじ意訳記事をUPしたものの修正版です

感想その1 哀れマクシミリアン

結局冒頭30分は見逃してしまったのですが、以前スカステで88年の初演の映像を見たことはあるので、それと補いながら後日感想をUPする予定です。


第一の感想は、「マクシミリアンって、孤独な皇帝だなあ」



歴史上、その治世の業績よりも、彼(彼女)を描いた肖像画家の筆力で名を残す君主、という方がいますが、


メキシコ皇帝マクシミリアンは、皇帝としての治世はあまり評価されていないのですが💦彼の名は美術史のうえで現代に伝わっています。


フランスのエルメスは、元々馬具制作がルーツです。


エルメスのスカーフのデザインで、歴代で最も売れたのが有名な「ブリッド・ドゥ・ガラ(式典用馬具)」


このスカーフのモチーフとなった馬具は、もともとメキシコ皇帝となったマクシミリアンがエルメスに発注して作らせました。



公式あらすじ

舞台は1860年代フランス傀儡政権下のメキシコ。政府に抵抗して領地や財産を奪われ、家族をも失った青年貴族が、復讐の為、そして祖国を取り戻す為に共和派の仲間達と共に立ち上がる姿を、敵方の令嬢との恋を交えて描いた情熱的なミュージカル作品です。


最近の先生方は、高校の世界史Bの教科書の記述みたいなあらすじが多いけれど(笑)柴田先生はシンプルだなあ。


全ツのお客さんは舞台観劇慣れしていない方も多いから、チラシの解説はこれくらいシンプルなほうが、わかりやすくていいかもね。

なんでメキシコにフランスが?皇帝はフランツの弟?

メキシコは300年もの間スペインに支配されておりました。すったもんだの末独立したぜ!スペイン人は出ていけ!と追い出したはいいものの、学校から先生が、病院から医者が、工場からエンジニアがいなくなりました。


当然世の中回りません。フランスに借りた金も返せません(汗)結局フランスに国ごと「差し押さえ」られる状態となりました。フランスは操り人形となるメキシコ皇帝候補を探します。白羽の矢が立ったのが、フランツ・ヨーゼフの弟マクシミリアン。


マクシミリアン君、兄フランツには息子ルドルフがいて、皇位継承の見込みも無くて燻っておりました。


最初は乗り気でなかったものの、野心家のメーガン妃みたいな妻にそそのかされ、兄の説得を振り切って、メキシコ皇帝となってしまいます。ヘンリー王子みたいやね。


で、あらすじの最初となります。

マクシミリアンの最期

あらすじからお察しのとおり、アメリカの介入、アルベルト属する共和派の活躍により、フランスはメキシコから撤退。ナポレオン3世はマクシミリアンを見殺しにしたのです。


マクシミリアンは逮捕、処刑されます。


フランツが弟の処刑を知ったのは、エリザベートの2幕2場、ハンガリー国王として戴冠し「エーアン」の歓声に包まれている最中のことでした。


フランスの画家マネによる、有名な絵画が残されています。


フランスでも、このような絵画が発表されるほど、マクシミリアンを見放したナポレオン3世への批判は高まり、ナポレオン3世の政権も崩壊に向かっていくこととなりました。