宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

エリザベス1世の父毒親過ぎ&英国版:冥途歌劇団「Six」6人の王妃


ブロードウェイが来年5月まで休演決定

3月に休演してから、7月まで、年末まで、と休演期間は伸びていたのですが、また・・・


「これらの劇場では9万7000人が職を得て、年間148億ドル、日本円で1兆5500億円余りの経済効果がある」ということで、今回の決定で、経済的な損失は、1年以上にわたって、続くことになります。

・ニューヨークの感染状況の悪化、役者たちのレッスン環境の問題
・これから各カンパニーで一気に大量オーデションできるのか?
・そもそもニューヨークに観光客が戻っていない中、オープンしても客入りを望めない
・オン・ブロードウェイの多くの劇場がキャパ700~1,200くらいの中規模なので、客席を半分(ひょっとしたら25%)にしたら幕を開けるたび赤字必至。


つい先日まで、「ハミルトン」なんてチケット代金299ドル(約4万円)、チケットは半年以上待ち、という栄華を極めていたというのに・・・さすがにチケット代が8万円、16万円でも見に来る客って少ないだろうな。


よそ事ではありません。日本だって、これから冬。インフルエンザも流行しだします。みんなで感染対策に気を付けて、無事乗り切りましょう!




これだけではあれなので、この記事を書くためにブロードウェイネタを調べていて見つけた、日本未公開ミュージカルネタでも。


この間記事にした、聖乃あすかさん演じるヘンリー7世の息子がやらかした、6人の妃についての物語を、アイドルグループのセンター争いに置き換えちゃった「Six」について紅子さんに紹介してもらいまーす。





6人の妃の離婚・打ち首獄門同窓会アイドルミュージカル

Six,より主題歌「Divorced, beheaded and died(離婚、斬首、死)」

Six performance at the Olivier Awards 2019 with Mastercard


Divorced, beheaded and died.

Divorced, beheaded, survived.

I'm Henry VIII, I had six sorry wives.

Some might say I ruined their lives.


離婚、斬首、死んだ、離婚、斬首、生き残った、

私はヘンリー8世、6人の哀れな妃たちがいた。

私が妃たちの人生を破滅させた、という奴もいるだろう。

ヘンリー8世の6人の妃たち(名前を動画のキャラの服の色にしています)

1人目 キャサリン・オブ・アラゴン カトリックは離婚禁止のため、すったもんだの末、イギリス国教会という新宗教をぶち上げ、離婚。

(娘のメアリ1世はゴリゴリのカトリックとなり、プロテスタントを殺しまくってついたあだ名は「血まみれメアリー」)


2人目 アン・ブーリン 産んだのが娘(偉大な女王エリザベス1世)のため、あっさり処刑

3人目 ジェーン・シーモア 息子を生んですぐ死亡

4人目 ン・ブ・ お見合い肖像画が「美化しすぎ」でスピード離婚(ある意味幸せ)

5人目 キャサリン・ハワード 王妃の不倫疑惑で処刑

6人目 キャサリン・パー どうにか無事に王を看取り、ソッコーで別の男性と再婚

ヨソの王室のスキャンダルに口を突っ込む立場じゃないけどさ、ヘンリー8世さん、なーにが”私が妃たちの人生を破滅させた、という奴もいるだろう”じゃい!


全部お前のせいだろうが!



で、6人の妃たちは今は”あの世”で仲良く茶飲み話で語り合っている、と思いきや、


冥途歌劇団ならぬアイドルグループを結成したんですって。



あ、センターが誰かで揉めてる。


ン・ブ・レー「私、結婚初日に「この馬と離婚だ!」って言われちゃった(泣)」


ジェーン・シーモア「あんたラッキーよ。私なんて、産後の肥立ちが悪くて瀕死の時に、「妃の変わりなんていくらでもいる」って言われたんだからね!」


アン・ブーリン「はあ?あんたら甘いわ。私なんて偉大なエリザベス1世を産んで「なんだ娘か」で打ち首獄門だからね(ドヤ)


「あんたたち、天国来てまで、不幸マウンティング合戦してんじゃないよ!」キャサリン・パー

こわ。


このマウンティング合戦、どうやってオチをつけるのかしら・・・


ちょっとアメリカンっぽくないミュージカルだなあ、と思っていたら、なんと元はケンブリッジ大学の学生演劇ですってよ。


サイト―先生、コントやるなら、これくらいパンチの利いたのを作ってちょーだい。


話を戻して、


学生演劇が大評判となり、あれよあれよとウエストエンド公演が決定、そして


2020年3月12日:ブロードウェイでオープニング!目指せトニー賞!のはずが、コロナのあんちくしょうよ。ちぇーっと思っていたら、


2020年11月14日から、ロンドン、ウエストエンドに、6人の王妃たちがご帰還!


いえーい!



蛇足

もしヅカで「Six」をやったら


「男役と娘役で待遇に差がありすぎて不公平だわ。どっちも女じゃん」
「添い遂げ退団こそ美しい」って、こっちだって人生設計が、ねえ。
「私、「6人目の夫はどうだ」と言われたけど、断りましたわ」
「私なんて、「エリザベートをやりたいから残りました」って言ったらフルボッ(うが、口ふさが)


失礼しました(逃)