宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

星蘭ひとみ退団…ファンは退団のご挨拶は聞けないのですね。


星蘭ひとみ、11月30日付で退団


下記の生徒の退団発表がありましたのでお知らせいたします。   


専科

星蘭 ひとみ


2020年11月30日付で退団   

正直驚いています。


『エル・アルコン-鷹-』が2020年11月20(金)~11月28日(土)
『シラノ・ド・ベルジュラック』が2020年12月4日(金)~12月12日(土)


星組の公演日とは重なっていないので、星組のみんなに退団のご挨拶をする機会はありそうですね。


役者=演じ続けなければ、自分が自分でなくなる修羅

星蘭さん・・・


1年前には、専科異動して、三浦春馬くんとドラマの共演する話も決まっていたのだろうな、と思うけれど。


あれから、世界はすっかり変わってしまった。


星蘭さん、宝塚の看板を背負っての初めてのドラマ出演で、芸能界のベテランでも滅多に遭遇しないような出来事がおこってしまったね。


ドラマを見る前は正直心配していたのだけれど💦初めてのドラマ出演にあたり、TV用の演技のレッスンを積んだ成果があったね、と思います。


「遠慮しがちで、なかなか自分の気持ちを表現できない女性」という、彼女の状況に被るところのある役どころなのもよかった。



ここからは余談ですが、


「おカネの切れ目が恋のはじまり」、主役不在の中、誰も予期しなかった最終回で、松岡茉優さんはふらっと出て行った設定の慶太(三浦春馬)が置いていったロボットに向けて


「慶太さん、どこへ行ったのですか?   会いたいです。」


おそらくは松岡茉優としての想いと、玲子という役のうえでの表現とが混然一体でありそうで、


でも自身の想いに溺れず、役を客観視する冷徹な目も持っていて、


ああ、役者とは、演じて続けていなければ、自分が自分でなくなる業、


演ずることでしか語れない思いを抱えた、修羅に生きているんだな、と思って、怖かった。


芸能界で、役者を生業にしていくとは、美貌とか事務所の力だけでもない「何か」がなければ残れない。


12月1日付で外部の事務所と契約する、ということなのかなあ。そもそも芸能のお仕事を続けられるのかなあ。


彼女の次の人生の幸福を祈っております。