ムラへGoTo「遠征」って言うけど何と戦っているのだろう?
一週間たって特に体調に問題なく過ごしておりますので打ち明けますが、
先日、宝塚大劇場へ「遠征」してまいりました。
一応、人との接触を少なくするため、朝5時台の始発を利用し、一人旅ゆえほとんど言葉を発することなく、大劇場と宝塚ホテル以外には移動しておりません。
ところで、宝塚ファンはよく「ムラへ遠征する」と表現しますが、
「ムラへ旅行に行く」でもいいですよね?
えん‐せい〔ヱン‐〕【遠征】 の解説
[名](スル)
1 遠方の敵を征伐しにいくこと。「十字軍の大遠征」
2 試合・登山・探検などで遠方へ出かけていくこと。「日本チームのアメリカ遠征」「ヒマラヤへ遠征する」
宝塚ファンは、何と戦っているのだろう?
観劇旅行に「遠征」という概念を持ち出したのは、たぶんアイドルオタク用語を取り入れた結果と思うのですが、
夜行バスの中ではうちわは隠しますね。うちわの色で、誰のファンかバレるので。ファン同士で結構バチバチすることが多くて…。
これ、アイドルファンのいわゆる同担拒否ですね・・・
宝塚ファンは基本、贔屓が同じ人を見つけると楽しいので会に入って応援したり、今は休止中ですが、みんなで入り出で贔屓をガード(愛でましょう)、というスタンスですよね?
贔屓は公共財というか。
アイドル界隈だと、贔屓が同じ人同士がバチバチするんですよ・・・ファン同士がライバルになって、競ってしまうらしくて・・・
アイドルファンにとっては、現場(コンサートやイベント会場)に行くとライバルだらけなわけで、
負けないぞ!という気概で「遠征」と呼んでいるのかもしれませんね。
GoToトラベル制度のおさらい
さて、いろいろ言われているGoToトラベル制度でございます。
例 : 旅行商品及び宿泊
おひとり様40,000円の1泊2日の宿泊付き旅行を申し込んだ場合、支援額は、旅行代金の2分の1相当額の20,000円となります。
そのうち7割の14,000円は旅行代金割引となり、旅行者の支払額は26,000円となります。残りの3割の6,000円が地域共通クーポンとして付与されます。
管理人の在住する地方から利用する場合、おおざっぱに言うと
旅行代理店が販売する、
地元駅から新神戸駅までの新幹線往復12,000円
プラス
宝塚ホテル宿泊18,000円
で通常30,000円相当のパック旅行が、
旅行代金が10,000円割引で20,000円になり、
さらに
・宝塚ホテルでの飲食・お土産などに使える5,000円相当の地域共通クーポン
プラス
・宝塚大劇場、手塚治虫記念館、宝塚ホテル3施設共通1,000円ご利用券
・温泉地おみやげ購入券2,000円分(これは宝塚大劇場では使えませんでした)
実質、普段の新幹線往復料金12,000円で、宝塚ホテルに泊まれて、8,000円相当の美味しいホテルディナーをいただいたり、お土産を買ったりできる・・・
名古屋のモーニング並みに太っ腹な制度でございました。
例えば菅内閣が取っているのは「コロナと経済のバランス」の追求だとしていますが、実際に行われている政策としては、厚労省は感染対策を行う一方で、経産省が主導した「Go To」キャンペーンは依然として続いています。
ですから、国全体の政策としては「自動車のアクセルとブレーキを一緒に踏んでいるようなもの」ということになります。そうすると、それは「ヒドい政策」だとか、「縦割り行政」そのものだとか、あるいは政権として「支離滅裂」だというような批判を浴びることになります。
けれども、コロナ禍の中の経済というのは、どこかにちょうどいいバランスの「落とし所」があって、自動車で言えばそこに停止してエンジンを切っていい場所があるのかというと、おそらくそれはないのだと思います。
事業者も金融機関も含めて、疲弊の限界に来ている地方経済を回すには、やはり「政府のカネを投入すると、消費者のカネが引き出されて何倍にもなって回る」という政策に「力を入れる」のは必要なのだと思います。社会に疲弊の色が濃く、それが自殺率の増加など危険な兆候も見せている中で、これはこれで必要なことです。
劇場まで在来線で数百円で行けるエリアにお住いの方だけでは無いのでねえ・・・、地方民にはとても有難かった制度ですし。
この問題に100%の正解は無いと思います。宝塚ホテルや阪急交通社も「Go To」キャンペーンで相当な恩恵を受けていると思いますし・・・
とにかく、気を付けて生活していきましょう!