宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

彩風咲奈地元凱旋!全ツ初日レポ地方民のリアルな反応



松山風に一句


「凱旋の 空に舞い飛ぶ 黒燕尾」




(彩風咲奈さんの地元愛媛への凱旋公演の初日のために県境を越えるのは、必要至急だよね?)


朝4時起床、始発で松山へ。高松駅から乗り込んだ客は私のいた車両内には3人!


持参の空気枕と耳せんとアイマスクのフル装備で爆睡している間に、到着!



え、ここほんとうに終着駅?


四国の「まっちゃま」はのどかで「まじめ」でした


四国の人は「まつやま」というより「まっちゃま」というニュアンスで発音するのですが、


四国最大の都市の拠点駅は、駅舎に接した単式ホーム1面1線と、島式ホーム1面2線の合計2面3線の、旧国鉄時代の面影を残すアットホームなホームでした。


(ちなみに高松駅は、4面9線の頭端式ホームだけどね)


駅員さんに切符を回収してもらって、(高松駅は自動改札だけどね)


いざ、路面電車へ!


ああ、この同じ空の下に、ジェンヌさん達がいるのね!同じ空気を吸っているのね!


空気が美味しい!




路面電車の運転手さんは、こまめに「信号なので止まります」「今から動きます」とアナウンス。


まじめ、えひめ。



愛媛県では、本県を強く印象付ける統一コンセプト「まじめ」を設定し、全国に浸透させることで、本県の認知度を向上させるとともに、「まじめ」を切り口に本県の素晴らしい魅力をこれまで以上に全国に届ける「まじめえひめプロジェクト」を展開しています。

まじめ民族日本のあちこちの自治体が、うどん県だなんだと「まじめだけじゃないよ。うちは個性的だよ!」とPRしたがる中、


”本県を強く印象付ける統一コンセプト「まじめ」を設定し”って


うどん県民は愛媛をずっと「ライバル」と思ってきたが、「ふまじめ」と思ったことは人生で1回もなかったが、


まじめ、えひめ(全国に浸透させるため、大事なことは2回言っといたよ)





まじめえひめファイル#27「趣味は貯金と読書と散歩。」


早朝から営業している道後温泉へ。湯舟には私一人!道後温泉貸切状態!



密はどこへ行った。


昼食前に、会場となる愛媛県民文化会館の位置をチェック!


「本日の催し物」の掲示板に、例のポスターが無い・・・




本当にここで開催するのか?


(宝塚大劇場では絶対襲われない不安に駆られ、チケットの会場をチェックするアウェイの地方民))


早く着いて時間が余ったので、愛媛県立美術館へ



ミレーがアラブの船乗りたちを描いた絵や、モネがヴェネツィアの運河の風景を描いた絵がありました。これからの宝塚観劇に向けて、欧州モード!



鯛めし(松山式鯛の炊き込みごはんでなくて、宇和島名物たまごかけごはん鯛の刺身のせ丼のほう)を食べて、


会場方面に向かう路面電車が都市部の通勤電車並に 密


地元のおばあちゃん達が「こんな時間にこんなに混むって、今日何があるん?


たぶん、宝塚公演です。


アウェイなのに圧倒的ホームな方々

開場前から、会場は


すごい密



地元TVのカメラが来てる!花輪がいっぱい!


平日なのに中学生の団体が来た!ひょっとして彩風さんの地元の大洲の子たち?


地元のマダムらしき方々が「宝塚なんて中学生の娘時分以来やけーん」とそわそわしているなか、


ロビーでチケ出しの列に整然と並ぶ、例のすみれ色のビニール袋を持った方々の醸し出す「ホーム」感よ。


いよいよ開場!


隣のご夫婦が、子供から借りてきたオペラグラスの使い方がわからないようなので、教えてさしあげたりしているうちに、始まりました。


お芝居のほうは、芝居のつくりが、彩風 咲奈さん演じるアルヴィーゼ・グリッティは、歴史を攪乱することになる大事件を成す実在の人物なのですが、「その時、歴史が動いた」瞬間はお芝居としてはあまり演じられず、


芝居の「語り」の主体は綾 凰華さん演じる外交官マルコで、「アルヴィーゼ・グリッティがとんでもないことをやらかしそうだぞ!あいつは何を考えているんだ!?」とアルヴィーゼに振り回されながら、その真意を推測していく構造でして。


政治的背景は語られるのみであまり演じられず、「主役はひたすら愛する女のためにカッコよく存在する」歌舞伎的な、鷹揚に、男役芸のカッコよさの極みをたっぷり魅せるのが目的の芝居を、


彩風さんは豪奢なコスチュームを着こなして、ひたすらカッコよく存在していたので、よかったです。


幕間、学生席は女学生のみならず、男子生徒の「主役の人カッケー!」の声が。



ショーは、開幕最初は「こ、この色と光の洪水はなにごと!」圧倒されていた地元の方々も、会の方々の拍手に先導され、徐々に拍手が増えていく!


羽根扇の乱舞に、一気に客席のテンションぶちあがり!



羽根、テンション上がるわー ル・ポアゾン何度目のアゲインだよと思っていたけれど、全ツでウケる理由がわかったわ。DNAに刻まれた、古代の部族時代の戦勝を祈る祭りの記憶が蘇るのかしら。


ラインダンス、足がそろってるーすげー



デカい羽、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!これ見たかったのー!


定番の様式美って大事!こんなものを90年以上前に思いついた人、天才。



組長:ご当地ジェンヌを紹介します。「愛媛県大洲出身、彩風咲奈!」


ああああああああ
注:みなさん声はだしていません。でも声にならないどよめきのウェーブが、確かに会場を満たしていました。



「1年前、絶対、また帰るけんねーと言っていたら、こんなに早く帰ってこれました」


「今日は、大洲の中学校の後輩たちが来てくれましたー」


ショーの間水をうったようにシーンとしていた、天井近くの学生席から、甲子園のアルプススタンド並みの割れるような拍手が降って来たー!


あー おばちゃんが宝塚を初めて見たのも、あなた達の年代のころだったわあ・・・



帰り、1両しかない路面電車が、JRの駅に向かうヅカファンで激混み。次の停車駅から、車掌さんが「宝塚で混んでいるので、すみませんが通過しまーす」とアナウンスしていました。


まじめ、えひめ(3回目)


観劇感想については、