礼「裃」舞空 瞳”ピーンと人形ポーズ”の理由を考えてみた
礼さんの「裃」いいですね。肩のラインがピンとしてずいぶん偉丈夫に見える。
ヒロインの”ゆら”(舞空 瞳)は、芦名銅伯(愛月 ひかる)の娘という設定。
このピーンとした人形のようなポーズはなんぞ?。
公式HPのアイキャッチに出てくる画像とか、このポスターとか、江戸時代の人?とは思えない衣装と髪型。
NHKの人形劇「新八犬伝」に出てくる、諸悪の根源の傾国の美女の怨念玉梓(たまずさ)…
例えが古すぎるな・・・
《Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀3》官方正式 PV |2021年4月3日 各大平台同步上架|
こんな感じ。
舞空 瞳の「人形を人間が演じている」感。
「柳生忍法帖」の原作者の山田風太郎とは
「柳生忍法帖」の原作者の山田風太郎(やまだふうたろう)さんは、昭和の「時代小説」作家の中でも、「川霧の橋」の山本周五郎とはだいぶ違う、
エロティシズムとグロテスクに彩られた、異形の剣士が奇奇怪怪な忍術を駆使する、異端の作風でした。
無茶を承知で例えると「和製ベルセルク」と言う方が近い?「出てくる人物がみんな愛月ひかる」的な、悪夢のような世界であります。
日本テレビ開局65年記念舞台『魔界転生』公開ゲネプロ(場面抜粋フォトコール)| エンタステージ
小説家。本名誠也。兵庫県生れ。東京医大卒。初め推理作家として認められ,《眼中の悪魔》(1948年)などにより,探偵作家クラブ賞受賞。
その後,伝奇的時代小説の分野でも活躍。わけても,いわゆる風太郎忍法を創出した《甲賀忍法帖》など一連の作品で,昭和30年代に忍法ブームを起こす。
他に明治開化物の《警視庁草紙》《明治波濤歌》などがあり,《戦中派不戦日記》など小説作品以外でも広く注目された。
幼少期に両親と死に別れ、家族の愛に恵まれず、徴兵検査に合格せず(当時は相当な屈辱だったと思う)、敗戦で180度世界観が変わった経験を持つ山田風太郎の作風を一言でいうと「伝奇」で、
中国,唐代の小説のジャンル。伝奇小説。六朝(りくちょう)の志怪小説を基礎にしたもので,作者は文才あって不遇な人士が多かった。
人間や人生の多様性や,そこから示唆される屈折した問題意識へと収斂(しゆうれん)してゆき,それぞれの作家が独自の趣向と文体を駆使した作品を作りだした。
これらは〈伝奇〉と呼ばれ,中国の小説史に新しいページを拓いたが,その〈奇〉とは異次元の事がらではなくて,現実の世界から発掘された意外な要素,平穏な常識では律しきれぬ事がらをいう。
日本で伝奇の世界を描いた小説は、近世の読本(よみほん)である。曲亭馬琴(きょくていばきん)の『椿説弓張月(ちんせつゆみはりづき)』や『南総里見八犬伝』が代表作である。
山田風太郎さんの代表作に『八犬傳』があり、
大野 拓史先生も、年代を考えるとNHKの人形劇版「新八犬伝」に夢中になっていた世代とお見受けする。
以上、「舞空 瞳のポーズは、NHKの人形劇「新八犬伝」に出てくる、諸悪の根源の傾国の美女の怨念玉梓(たまずさ)へのオマージュ」考察でした。
原作冒頭の試し読みはこちらから(ただし、相当グロいでご注意を)