宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

同じ100周年なのに花と月で扱いが違わないか問題(笑)



そういえば、宝塚歌劇 花組・月組100th anniversary「Greatest Moment」で思い出したのですが、





今度の花組公演のショーの紹介文は


三井住友VISAカード シアター

レビュー・アニバーサリー

『The Fascination(ザ ファシネイション)!』

-花組誕生100周年 そして未来へ-

作・演出/中村 一徳


1921年、宝塚歌劇の公演数増加に伴い花組と月組が誕生し、初の花組公演が開催されました。2021年は花組が誕生してちょうど100年。そして、この公演では柚香光、星風まどかの花組新トップコンビが誕生致します。


新しい花組の始まりを、誕生100年と共に祝う華やかなショー作品『TheFascination!』。“花”をテーマにした華やかなダンスシーンを中心に、花組の伝統を未来へとつないでいく、“魅力”溢れるダンシング・ステージをお楽しみください。



花組は100周年、新トップコンビでめでたい!ことですので、三井住友VISAカード シアターで華やかに祝うのはよくわかる。


さて、月組のショーの紹介は、


ジャズ・オマージュ

『FULL SWING!』

作・演出/三木 章雄


心躍る音楽ジャズで綴るショー『FULL SWING!』。スウィングのヒーロー誕生を祝うゴージャスなプロローグをはじめ、時にスタイリッシュに時にソウルフルに、バラエティに富んだ場面で構成する魅惑のステージ。


新トップコンビ率いる月組の魅力を詰め込んだ、ファンキーでスウィンギーなジャズの世界をお楽しみください。


月組もめでたい100周年に新トップコンビお披露目だというのに、なんかフツーの紹介文だなあ。月組ももっと祝ってよ(笑)



ちなみに公式の各組の紹介文でも、



花組


1921年に発足した最も歴史のある組のひとつ。日本初のレビュー『モン・パリ』を初演。組名そのものの華やかさに、実力を兼ね備えた組として人気を博している。



月組


1921年に花組と同時発足。『パリゼット』『花詩集』や、『ベルサイユのばら』『風と共に去りぬ』などの大作を初演。時代を映し出すように、常に新しく個性的な魅力を発揮してきた。



花組が「最も歴史のある組のひとつ」
月組が「花組と同時発足」


花組と月組、同時に誕生しているのに、ビミョーに扱いがちがうのは何故?



1921年(大正10年)

2部制公演実施

生徒を2部に分け、第1部は新歌劇場(公会堂劇場)で、第2部はパラダイス劇場で公演することに。


秋には第1部を花組、第2部を月組と改称した。


花組と月組の違いは、公演会場の違いであったのですね。パラダイス劇場と言えば、温水プールの失敗で急遽プールを劇場に作り替えたというあそこかあ。


発足当時の花組と雪組の演目は?

http://www.hankyu-bunka.or.jp/archive/?app=shiryo&mode=detail&list_id=5062&data_id=100243


1923年 花組 公会堂劇場公演
演目情報1  お伽歌劇 親指姫


演目情報2  歌劇 清水詣


演目情報3  歌劇 開闢以来


演目情報4  歌劇 呉服穴織


演目情報5  歌劇 室咲




1923年 月組 パラダイス劇場公演
演目情報1  お伽歌劇 バラの精


演目情報2  歌劇 琵琶島碑文


演目情報3  喜歌劇 何も彼も


演目情報4  歌劇 天狗草紙


演目情報5  喜歌劇 角移し


うーむ。劇場の設備の差か、観客の年齢層に合わせて演目の傾向を変えたのか、花組のほうが演目が大人向け?というか小難しそう(笑)


月組のほうが「喜歌劇」が多い傾向だったようですね。


このあたりが、「宝塚の筆頭は花組」となった理由なのかしら。


でも、月組の「12月25日が誕生日なので、誕生日プレゼントとクリスマスプレゼントをまとめられて、なんだか損した気分の小学生」みたいな扱いもなあ。一番歴史の浅い宙組でも、20周年を単独で祝ってもらったのに(笑)