観劇の感想をSNSにすらすら書くたった1つのコツ
読書感想文を書くように観劇感想文を書けばいいのだ
ちびっこのみんなーっ
夏休みも終わりだねー
宿題やったかー
読書感想文は書いたかーっ
紅子:何よ急に。息子さんの宿題の読書感想文、まだ終わっていないの?
管理人:息子の学校は、自由研究か読書感想文か、どちらか選択制だから、今年は自由研究にしたんだけどさ。
地域や学校にもよるんだろうけど、私が小学生の時から自由研究とか読書感想文とか、
「好きなことを自由に研究したり、本を読んで感じたことをそのまま書きましょう」
とぶん投げられてもさあ、正直困るよねえ。
紅子:あんた、普段から宿題でも仕事でもないのに、嬉しそうに観劇感想文をUPしてるじゃん。
管理人:宝塚は誰にも強制されたわけではないからね。「課題」という重荷があって、「感想文を書かなきゃ」と思って読む読書はつまらなかったよ。
紅子:まあ、学校や担任にもよるだろうけれど、夏休みの宿題の読書感想文って、丁寧に書き方を教わったり、提出したものを添削されたりした記憶があんまり無いわ。
管理人:うちの田舎の学校では、夏休みの宿題で書かされるアレは「読書感想文全国コンクール」に出品するためのもので、学内で選抜してここに送っているのよ。
紅子:おお、やっぱり入選する作品は才能が違うわねえ。タイトルが「「広辞苑」を読む」というのもあるわ。恐ろしい子!
で、そもそも、なんで読書感想文を書かなきゃいけないんだろうねえ?
Q:なぜ読書感想文を書くのですか?
書くことによって考えを深められるからです。
読書感想文を書くことを通して思考の世界へ導かれ、著者が言いたかったことに思いをめぐらせたり、わからなかったことを解決したりできるのです。
ですから読書感想文は「考える読書」ともいわれます。また、どんなに強く心を動かされても、時がたてばその記憶は薄れてしまいます。読書感想文は自分自身の記録です。
読み返すことによって、いつでも「感動した自分」に出会うことができるのです。
管理人:自分が観劇(感激)感想文を書いているのも、これに近いかな。読み返すことによって、いつでも「感動した自分」に出会えることができる。
紅子:でも、「うわー良かった。感動した。」だけじゃないよね。正直「つまんなかった。」「よくわかんなかった」作品もあるじゃん。
そもそも、思ったことを素直に書け、と言われても、140字以上思い浮かびません!400字詰め原稿用紙5枚とか、2000字なんてムリ!
管理人:いちおうテンプレはあるらしいよ。
読書感想文のフォーマット
本を読んで、心に残ったことは?
自分や自分の周りで似たようなことはある?自分ならどうする?
今どんなことを考えている?
作者や登場人物に言ってあげたいことは?
管理人:これを観劇感想文に応用すればいいわけだ。
紅子:では、宙組版「シャーロック・ホームズ」でやってみよう。
舞台を見て、心に残ったことは?
贔屓がカッコよくてすごかった。
自分や自分の周りで似たようなことはある?自分ならどうする?
自分の周りで、国家機密漏洩や連続殺人事件はありません。
自分なら、モリアーティやホームズよりも警察に相談します。
今どんなことを考えている?
ホームズはすごい人だと思います。
先生や贔屓に言ってあげたいことは?
私もホームズのようになりたいと思いました。
・・・
管理人:あんた、わざとやってない?
紅子:うーっ。私は子どもの頃の「先生が喜びそうな読書感想文を忖度して書く」呪縛の鎖で、いまだに自分を縛っている!悪くというか批判的に書けない!
まとめ:ホームズは読書感想文には向いていない
よい感想文とは?
よい読書感想文とは、独自の「視点」「切り口」があり、読み手にわかりやすくまとめられたものです。
本の感想を子どもに聞くと、とりあえず「すごい」としか言わないことがよくあります。
「主人公はすごい人だと思います」「私も主人公のような人になりたいと思いました」といった感想文がよくあるパターンですが、これでは人に興味を持って読んでもらえる感想文にはなりません。
「読ませる」文章にするためには、自分なりのテーマや「視点」(切り口)が必要です。
主人公のどのような点がすごいのか、物語にはどのような特徴があるのか、どのような点がおもしろいのかといった形で、独自の切り口から読み解き、自分なりに考えを深めていくことで、その人にしか書けない作品が生まれるのです。
管理人:だよねえ。私も生の舞台を見たら「贔屓が凄かった」しか思わないもん。
紅子:さらっと独自の「視点」「切り口」とおっしゃいますがねえ・・・そんなものがホイホイ思い浮かんだら苦労しないわ。
管理人:そんなときは、秘密の裏技があるのだ!
たった一つのコツ:贔屓へのお手紙を書くように感想文を書く
ポイント1 作者や主人公に宛てたような手紙形式にする
書き始めから「○○さんへ」と作者や主人公へ宛てた手紙形式にします。
「あのとき、○○さんは大変だったでしょう。僕もびっくりしました」と手紙を書くように進めれば、何が書きたいか焦点がはっきりして、陥りがちな「あらすじ書き」から、自然と逃れられます。
・・・
紅子:こんちゃんさんが、しょっちゅう私を呼び出すのも、これの応用?