宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

祝!瀬央初東上『ザ・ジェントル・ライアー 』大人のラブコメに挑む



恋のから騒ぎ風に


管理人:あー、贔屓みたいな男と結婚したかった。


ワイルド:「男は女の欠点を承知で愛するのに、なぜ女は理想化した男を愛するんだ?」





Kate Bush Wuthering Heights.


じゃなくて、


瀬央っち、東上おめでとう!




ミュージカル・コメディ

『ザ・ジェントル・ライアー ~英国的、紳士と淑女のゲーム~』

原作/オスカー・ワイルド

脚本・演出/田渕 大輔


オスカー・ワイルドの戯曲「An ideal husband(理想の夫)」をもとに、独身貴族の青年が、“理想の夫”とされる親友のスキャンダルを巡って、やがては真実の愛に辿り着く姿をユーモラスに描く。


舞台は19世紀末のロンドン。プレイボーイの子爵アーサー・ゴーリング卿は、友人であるロバート・チルターン議員の邸で開かれた夜会を訪れる。そこには、アーサーと関わりの深い三人の女性の姿があった。


かつて密かに惹かれ合いながらも、現在はロバートの“貞淑な妻”であるガートルード。顔を合わせればいつも喧嘩になる、ロバートの勝気な妹メイベル。そしてもう一人、財産目当てでアーサーに近付いたものの、更に良い条件の相手と結婚するため、アーサーとの婚約を三日で破棄した過去を持つ、ローラ・チーヴリー夫人だ。


今やウィーン社交界の花形となったローラが故郷に戻り、チルターン邸を訪ねたのには訳があった。それは政界一高潔な紳士と名高いロバートに、ある“切り札”を突き付け、彼女の不正に加担する議会演説を求めること。


「地位を守るため脅しに屈するか…はたまた、身を亡ぼしてでも正義を貫くべきか…?」

苦悩するロバートから全てを打ち明けられたアーサーは、彼の窮地を救うべく奔走することになるのだが…  




このお話、映画化されています



An Ideal Husband / Official Trailer (1999)


・・・あれ、この作者「オスカーワイルド」って、童話「幸福な王子」のワイルドと同一人物なんだ。


ヅカでは他にもワイルド原作が


『アーネスト・イン・ラブ(原題:まじめが肝心)』


『ドリアングレイの肖像(1996年 星組紫吹淳主演)』


『サロメ』(聖書のエピソードの翻案 ビアズリーの挿絵やシュトラウスのオペラで有名 
ダンスオランピアでもありましたね)


などなどありますが、新たに『ザ・ジェントル・ライアー ~英国的、紳士と淑女のゲーム~』が加わりますね。



管理人は、皮肉屋の同性愛者の男性が好みである、という因果な趣味があるのですが、


本作「原題「An ideal husband(理想の夫)」の作者、オスカーワイルドも男性同性愛者であり、生涯結婚しておりません。



ワイルド

Oscar Fingal O'Flahertie Wills Wilde


1854〜1900

イギリスの詩人・劇作家

アイルランド生まれ。宗教・道徳を否定し,芸術至上主義を唱え,耽美主義思想にあふれた世紀末文学の代表作を発表。作品に『ドリアン=グレーの画像』,戯曲に『サロメ』がある。


宗教・道徳を否定し,芸術至上主義を唱え,耽美主義思想にあふれた世紀末文学・・・


なんだかとんでもなさそーな作風に思えますでしょ。




だのに


夫婦間の愛情というものは、お互いがすっかり鼻についてから、やっと湧き出してくるものなのです。


女が再婚する場合、それは先夫を嫌っていたからだ。

男が再婚する場合、それは先妻を熱愛していたからだ。


「正しい結婚の基礎は、相互の誤解にある」



綾小路きみまろか。



なんでうちら夫婦のことがわかるんだ(笑)



イギリスの演劇界では、「オスカーワイルドの芝居をやって客が笑わなければ、役者(演出家)に向いてない」というコワイ格言があるそうで(ハードルアゲアゲ)


もう著作権切れているし、絶対配信あるよね!楽しみ!



ブログをお読みの奥さま、興味があったらネットで「オスカーワイルド 名言」でググってみてくださいまし。こんな気の利いた格言がポンポン出てきましてよ。


お友達との旦那の悪口の言い合いにちょっと挟みましたら、愚痴合戦がいとも優雅なユーモアとウイットに富んだ、小粋なものになりましてよ。