宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

最近の時代劇連発、誰得?正直女性ファンは喜ぶの?




お詫び


管理人は高校時代、社会科は「世界史B」と「地理B」を履修しておりました。


日本史の知識は中学生以降学校で習っていない為、日本史ネタ記事を書く時は高校で「日本史B」を履修した配偶者(チャンバラ時代劇オタ)に確認しながら執筆しております。


さて先日、この記事内で、



「元禄バロックロックは、クロノスケが松の廊下事件を止める為、過去に戻ってコウズケノスケに賄賂を渡しに行く話」


と当てずっぽ予想をしたところ、配偶者から


「赤穂の人は、今も四十七人を赤穂浪士(あこうろうし)でなく赤穂義士(あこうぎし)と呼んで敬愛しているのに、失礼だろう」


というツッコミがありました。


確かに。




赤穂市の皆様、失礼いたしました。



紅子:クロノスケがいつ、どの時点に戻って忠臣蔵の世界を救うのか、皆様はふざけすぎず、真面目に楽しく予想してみてね!




最近のチャンバラ時代小説原作流行りは誰得?


山田風太郎『柳生忍法帖』
山本周五郎『川霧の橋』(原作は「柳橋物語」「ひとでなし」の二作品)
山手樹一郎『夢介千両みやげ』



「山」で始まり「郎」で終わるペンネームの時代劇作家3人の作品を取り上げる宝塚。


この時代劇路線、誰得なんでしょうねえ。



仮説1.既存ファンマダムの配偶者を劇場に連れてくる作戦


昭和生まれの管理人の記憶では、1980年代までは地上波のTVで週に4回くらいチャンバラ時代劇があったんですよ。


時代が昭和から平成に移るころ、TVはトレンディドラマ全盛期となり、時代劇の新作はどんどん減っていきました。


で、時代劇ファンのシニア層に人気なのが、CSの「時代劇専門チャンネル」


しかし新作が作られず旧作再放送ばかりでは飽きられる。何か目新しくて、できれば主演がピチピチしているコンテンツはどこだ!



「時代劇」はこのまま衰退するコンテンツとなるのか――。


1990年代後半以降、民放テレビ地上波で制作される新作時代劇は減少の一途をたどり、2011年の「水戸黄門」終了により、民放における時代劇のレギュラー枠が消滅。


特番や大河ドラマなどを放送しているNHKを除けば、レギュラー番組として民放で時代劇を観られる機会は激減した。


365日24時間時代劇放送を掲げる「時代劇専門チャンネル」にとっても新作が作られないのは死活問題。


テレビで過去に数多くの時代劇が放映されたといっても、その遺産には限りがある。ドラマ史上最長の話数を誇り、ギネスにも認定された「銭形平次」でさえ全888話だが、1日1話放送すれば、2年半で終わってしまう。


ほんと、時代劇の完全新作って、大河ドラマ以外は、映画とかNHKの単発番組とか、年に数本レベル。


そんな中、異彩を放つラインナップが!





大好評放送中!宝塚歌劇の日本物だけをお届けする
【華麗なる宝塚歌劇の世界~Season3~】


日本が誇るエンターテインメントにして、「清く正しく美しく」をモットーにタカラジェンヌが奏でるきらめきのステージは、
老若男女世代を超えて楽しめる夢に満ち溢れた世界です。


今シーズンももちろん、放送作品の前後に大の宝塚歌劇ファンである
中井美穂さんが見所を紹介するナビゲート番組もご用意。
タカラジェンヌOGをゲストにお迎えし、貴重なトークをお届けします!


宝塚歌劇が描く華やかなる日本物の世界"Season3"、どうぞお楽しみに!!

なんと、映像放送権を買うだけでなく、「時代劇専門チャンネル」オリジナルで中井美穂さんとOBジェンヌのトークまで収録する力の入れよう!


宝塚スカイステージを契約しているようなファンは、「時代劇専門チャンネル」は守備範囲外かもしれませんが、


ヅカファンマダムの配偶者さん達、退職後、おうちで「時代劇専門チャンネル」を見ているシニア層には、「宝塚のチャンバラ時代劇」ファンが多いかも。


ヅカファンマダム:「今度宝塚で山手樹一郎の『夢介千両みやげ』を上演するんですって」


ご主人:「おお、通好みの演目だな!一緒に付いていってもいいぞ」


ベルサイユのバラより、男性の心理的ハードルは低いかも。


奥様方、いちどご主人を誘ってみてはいかが?



まとめ:「時代劇専門チャンネル」が育てた男性宝塚ファンを、劇場に誘う作戦?


仮説2.2.5次元は実は日本物と相性がいい


平成生まれの世代になると、「刀剣乱舞」といったゲーム、アニメなどをきっかけに日本各地の史跡や刀剣博物館を訪ねるなど、歴史に興味を持つ女性が増え、若年層にも時代劇を見直す土壌が生まれてきている。




「映画刀剣乱舞」本予告


宝塚ファンには
A層「自分でチケットを取る」ファンと、
B層「チケットをとってくれて、誘ってくれたらついていく」ファンがいて、


AとBには正直断層がある。今のご時世、B層を誘いづらい。


2.5次元まで視野を広げれば、2.5次元界隈のA層は、いちど舞台を見て「素敵!」となれば、沼に堕ちるのは早い(笑)


まとめ:沼はいくつあっても幸せ


仮説3 ジェンヌの日本物上演技術の継承


一時、「日本物は、雪組に任せましょう」で、10年在団して日本物に一度も当たらずに退団した生徒もいた時代がありましたが、


日本物の鬘、衣装、所作、殺陣、自分でやっていないものを、後輩に伝えられません。


映像の世界で時代劇が激減した今、宝塚は時代劇でもある程度客を呼べる貴重な場。


まとめ:もはや宝塚の日本物は、伝統文化継承の場