新人公演も配信で、抜粋の基準が「映像映え」重視に変わるのか?
12月2日(木)18:30東京宝塚劇場 新人公演『柳生忍法帖』配信!
【東京宝塚劇場 新人公演『柳生忍法帖』】
■日時:12月2日(木)18:30開演
■販売期間:11月25日(木)10:00~12月2日(木)18:30
■視聴方法:「Rakuten TV」「U-NEXT」「dTV」にて配信
■視聴料:2,500円(税込)
※詳細はこちらでもお知らせしております。
※いずれのサービスでも見逃し配信は予定しておりません。
※著作権上の都合により、一部割愛となる可能性がございます。
星組新人公演も配信されるということは、今後は著作権の関係でそもそも配信できない場合以外は、新人公演も原則配信される、ということですね。
万が一先日の雪組公演新人公演の配信が全く売れておらず、配信にかかる費用すら賄えていなかったら、次は無いかもしれない…と危惧していたので、まずは一安心。
「配信の販売実績」が数字として目に見えるということ
ただ、これまでは、新人公演のチケットが売れ残るなどという事態はありえませんでしたが、
今後、新人公演主演生徒には、「配信の販売実績」という目に見える数値がわかることになる。
天飛 華音くんは、直近の縣千主演の新人公演の配信の販売数と比べられるでしょうし、
御曹司となるであろう、新人公演の主演を複数回演じる生徒は、自身の過去の販売実績とも比べられる。
その時点での評価が、将来のバウ主演の可能性すら左右するかもしれない。
シビアな時代になった、と思います。
新人公演主演生徒の評価が「映像映え」重視になる危惧
つい最近、配信が始まるまで、宝塚のみならず舞台芸術は「生で見て楽しむのが原則」で、都市部のファンと地方のファンでは、享受できる楽しみに圧倒的格差、タイムラグがありました。
私のような地方民が、公演の内容を収録したDVD映像や、東京宝塚劇場千秋楽のライブビューイング、後日放送されるスカイステージの放送を見て感想をSNSにUPしても、もうその話題は鮮度が無い。
都市部の方はとっくにその舞台を見ていて、興味の対象は退団のお花渡しが誰で、挨拶がどうだった、という点にある。
奇しくもコロナ禍で、地方民でも「宝塚の、しかも新人公演を配信で、都市部の方と同じ時間に同じ映像を見て、感想をSNSにUPする」ことが可能になった。
これまで、貴重な新人公演のチケットを入手できるような「宝塚の事情をわかっている、生の舞台を浴びるほど見て、舞台を見るツボを心得ている目の肥えた」ファン層のみに公開されていた新人公演を、
「誰でも視聴できる」配信で披露するということは、
「映像だけ見てやいやい言うファンの声」が大きくなる、ということでもある。(お前が言うな、ですが。)
宝塚に遠征できるのは年に2回くらいの管理人には、舞台には映画とは違う、舞台ならではの見方があるのだろう、とは思うのですが、それが何かは未だにわからない。
生の舞台を見ることでしかわからないもの、それはおそらく「この子はトップになれるかどうか」を左右する、「華」とか、「オーラ」とか「真ん中力」と言ったもの。
私は映画を見るようにライブビューイングを見て、宝塚を語っている。
映像(CM)映えする魅力と、舞台映えする魅力って、完全にイコールでも無いのでしょう。
万博アンバサダー&ダイキンCM組の100期生3人の現在の立ち位置は、微妙に異なっています。
もしも、極美くんが新人公演主演をしていた時代にライブ配信があったら、今とはまた違った立ち位置だったのでしょうか。
101期以降の路線たちは、新人公演も、初バウ主演も配信される初の世代。
コアなファンだけでなく、ライトファンもスター誕生の瞬間に立ち会い、SNSの世界を通してスターを育てていく世代となります。
まとめ:天飛 華音くん、瑠璃 花夏さん、がんば!