宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

#Greatest Momentここが好き 月組B感想




Greatest Moment 月組Bバージョンを配信で拝見いたしました。


感想


#Greatest Moment 月組B 全部好き


あ、1行で終わった(笑)


休憩を挟んで3時間超えの長丁場、素敵なシーンがたくさんありすぎて、超個人的に印象に残ったところだけの備忘録をば


大幹部:高汐巴


座長:涼風真世(唄)


花形:瀬奈じゅん(踊)


立女形:彩乃かなみ(謡)風花舞(舞)



涼風真世 昔妖精、いまは…


第1幕では、月組で上演したいろいろなミュージカル作品をとりあげ、当時の上演メンバーを中心に3曲ほど歌って、舞台の一コマを再現してくださいました。


私は涼風真世さんの現役時代に間に合っていないのですが、


ファンになりたての頃、当時出版されていた宝塚ムックで、彼女の退団公演である「グランドホテル」が素晴らしい公演であったらしいと知り、


公演の模様を収めた実況CDを購入して、楽曲だけから見たことのない舞台を想像しておりました。


涼風さんが、死を目前にした会計士が、人生の最期をホテルの眺めのいい部屋で過ごしたい、と歌うナンバー。


私が声だけで想像していたオットーについに会えた。


四半世紀以上前に私が聞いて想像していたオットーの、あの声が聞けました。


加齢による技術の衰えは全く見せないのに、この世に踏みとどまっていながらも、少しずつ声に死相の影が見え、1曲の中で生命と死がせめぎ合うオットーの声。


ショーの幕開けには「PUCK」の妖精役として、人間のてんやわんやを天界から茶化している、人間界から超越した存在の声を響かせてくれた涼風さん。


「妖」という漢字には、いろいろな意味があるそうです。



①あやしい。あやしげな。また、もののけ。「妖怪」「妖気」「妖術」 ②なまめかしい。あでやか。「妖艶(ヨウエン)」「妖姫(ヨウキ)」 ③わざわい。「妖孼(ヨウゲツ)」


まとめ:涼風さんの歌声をひとことで表現すると、妖精でも妖怪でもなく


「妖」


瀬奈じゅん&彩乃かなみ 瀬奈さんのご主人&お子さんが妬いちゃいそう(笑)

今回の公演では、男役OGさんの相手役さんが出演している方、単独で出演の方、いろいろですが、


男役OGさんが単独で歌っている時と、元相手役さんが出てきてデュエットしている時では、やっぱり元相手役さんといる時のほうが色気が段違いだなあ、と実感しました。


私の配偶者は宝塚に全く興味も理解もなく、私が配信でときめいているのを見ては


「この人たち、もう退団して結婚している人もいるんだろ?性自認どうなっているの?」


知らんがな。


でも、退団後結婚しようが、母親になろうが、元男役さんが男役に戻る時には、「男役として相手役を愛する」モードが発動することが大事なんだろうなあ、と思います。


瀬奈さんの男役の背中!肩甲骨と背骨と骨盤が構築する、孤峰のようなフォルム!


瀬奈じゅん&彩乃かなみ、交わす目線が熱い!2人ともひときわ艶々している(笑)



まとめ:ごちそうさま


安寿ミラ:大浦イズムの継承者


高汐巴さんって、映像で拝見した印象だけですが、大浦さんたちが踊って踊って踊って場を温めて、バーンと出てきて場をかっさらって、すっと去って行って


よくわからんが、「これでいいのだ」


という紅ゆずる的、謎の納得感があった方なのですが(笑)


後輩である大浦さんを、こんなに早く見送ることになるとは。


大浦さんが退団後、タンゴをライフワークとして踊り続けていらっしゃったことに触れ、大浦さんの持ち歌「チェ・タンゴ」を歌唱。


からの、安寿ミラさんと風花舞さんたちによるタンゴ舞踏の披露。


安寿さんが、退団後宝塚で振付家として指導を続けていらっしゃるのは存じておりましたが、彼女の「今」のダンスを拝見して、


安寿ミラのダンスには大浦イズムが継承されていて、それが今のジェンヌにも脈々と受け継がれているのを感じました。


外部で男女が踊るタンゴには、肉感的な官能性をぷんぷん感じるのですが、


大浦さんのタンゴには、気品とかストイックさ、秘めたる官能性があった。


宝塚でタンゴって、難しいと思うんですよ。男役と娘役という虚構の世界で、妙な生々しさを醸し出してしまっては壊れてしまう「何か」がある。


どうにも言語化しずらい感覚的な「何か」を、安寿さんは元男役の身体で覚えた感覚で後輩たちに伝え続けてくれたのですね。


まとめ:大浦みずきのダンスは安寿ミラの、そして後輩たちの中に生きている。


11月21日(日)12:00公演 (花組B) 配信あります!