宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

真矢ミキのショーマンシップ!GreatestMoment花組B感想


#グレイテスト ショーマン 真矢ミキ!

先日に引き続き、#GreatestMomentここが好き 花組Bバージョン感想でございます。



The Greatest Showman | "The Greatest Show" Lyric Video | Fox Family Entertainment



みなさん、ブランクを感じさせない、ほんとうに素敵な芸を披露してくださいました。


彩吹真央さん、トップにはならず退団されましたが、在団中は卓越した技量で宝塚の舞台水準を引き上げていらっしゃいました。


この公演では元トップの方とほぼ同格の立ち位置で、見事な歌唱&ダンスを披露されていて、ほんとうに良かった。



本日の超個人的MVPは


大幹部 高汐巴


座頭 真矢ミキ


花形 真矢ミキ



「宝塚出身女優」の枠を超え、芸能界で地位を築き、オリンピック開会式にも出演した真矢ミキ、23年ぶりの男役披露。


いやー 真矢ミキさんの ”胸の傷が痛い痛い” に ”キャリオカ”、凄かったー!。💃



今や宝塚は、東宝ミュージカルと同じ演目を上演し、同じ土俵?で歌、ダンス、演技を比較され、宝塚ももっと技術水準の向上を!という時代ですが、


宝塚と外部の違いって、お芝居より「レビュー味」「男役&娘役のショーマンシップ」にあると思いました。




見物客を喜ばせようとする芸人としての心掛け



興行的手腕、演出上手、聴衆を引きつける手腕


涼風さんの「PUCK」や「グランドホテル」のミュージカルナンバー歌唱の、人間の世界を越えてメフィストフェレス的妖魔の領域に踏み込むのか、という芸術性も凄かったし、


真矢ミキの「大衆」を喜ばせようとする芸人としての心掛け・手腕も凄かった。



宝塚よ、「ショーマンシップ」を忘れるな


GreatestMoment月組Bバージョンを拝見した時は、海外ミュージカル、中でも古き良き時代のブロードウェイミュージカルのナンバーが多くて、


戦後~平成・令和の宝塚の「歌劇」スタイルの基盤は、ブロードウェイミュージカルの日本的受容にあるのかな?と感じました。


GreatestMoment花組Bバージョンを拝見し、宝塚のブロードウェイミュージカルよりもさらに深いところにある「少女歌劇」のショーマンシップを感じました。


花組の偉大な先輩、越路吹雪さんの何が凄かったかって、戦後すぐの日本で、異国のおしゃれな「シャンソン」を、都会の劇場とかシャンソン酒場のみならず、農村山村漁村にシャンソンを響かせたことですよ。


越路吹雪さんのシャンソンについて、甘すぎるとか本場フランスのシャンソンスピリットと違うとかいろいろ意見はあるでしょうが、


あの人の少女歌劇的ショーマンシップのおかげで、農村山村漁村の結婚式の余興で「愛の賛歌」が歌われるくらいヒットしたんですよ。



『越路吹雪に捧ぐ』ダイジェスト映像



最近の宝塚の芸術志向も大切ですが、宝塚はあくまで大衆演劇だ。真矢ミキ的ショーマンシップを忘れてはだめだ!


星組生たち、この真矢ミキ先輩の「ショーマンシップ」見た?見なきゃだめだよ!


公演中だからムリだったかなあ?梅田芸術劇場さん、この映像をぜひ星組生に見せてあげてください!


#GreatestMomentここが好き