ダンスの「表現力」って?フィギュアの採点に学ぶ
採点競技って揉めるよね💦
平野歩夢、金メダルおめでとう!
なんだか「トリプルコーク1440」の採点で、ちょっと波乱があったようですが、
昔からフィギュアスケートとか、新体操とか、採点競技は揉めますよね・・・
2002シーズン以前は、フィギュアスケートは
「プレゼンテーション=芸術点」と「テクニカル・メリット=技術点」の
それぞれ2つのジャンルについて6点満点で採点する、というもので、今の1つ1つのジャンプの出来栄え加点がどうの、スピンのレベルがどうのと言っている時代からすると、おおらかなもの・・・
昭和の頃は選手と審判の国籍によって、同じ演技への評価の違いに氷上の冷戦を感じたものでしたが・・・
2003年シーズンからは、「技術点」と「演技構成点」の2つの要素で評価され、
技術点はジャンプなど技の難易度に応じた「基礎点」と、技の出来栄えによって決まる「出来栄え点(GOE)」の合計で決まようになりました。
「技術点」は、中継を見ていて、解説の方が
「ジャンプに入る前の構えが小さくて、スムーズな入りです」
「回転不足をとられたか?」
「ジャンプの着地後の流れがきれいです」
「スピンの軸がぶれず、回転が速いです」
「スケートの伸びがよく、流れるようなステップ」
などと解説してくれるので、まあわかるような気もするのですが。
よくわからないのが、昔の「芸術点」、今でいう「演技構成点」ですよ。
昔の「芸術点」今の「演技構成点」
演技構成点は、ファイブコンポーネンツとも呼ばれ、
スケート技術(スケーティングスキル)
プログラム全体の、スケーティングの質やスピード、その変化など。
要素のつなぎ(トランジション)
要素と要素の間の、ステップなどのつなぎ。要素への出入りの特所など。
演技力(パフォーマンス)
音楽に合った身のこなし、スピードの変化、演技をしているか。
構成力(コンポジション)調和のとれたプログラム構成、またハイライトの分布になっているか。
曲の解釈(インタープリテーション・オブ・ミュージック)(アイスダンスは曲の解釈およびタイミング)
音楽を理解し、それに合った動き・表現がされているか。
という5つの項目についてジャッジが10点満点(0.25刻み)で評価するそうです。
スケートなんだから、スケート技術は大事ですよね。
スケーティングスキルは他の四つとの区別が明確だ。
評価尺度は
①ディープエッジ、ステップ、ターン
②バランス、リズミカルな動き、足の運びの正確さ
③流れと滑り
④パワー、スピード、加減速の多彩さ
⑤あらゆる方向へのスケーティング
⑥片足でのスケーティング
の六つ。
あるベテランの国際ジャッジは「そのスケーターが持っている基本的な力(の評価)に限りなく近い」と説明した。
まあ、これはわかる。宝塚におけるダンスの「表現力」にも通じるところがある気もする。
スケートにおける「曲の解釈」とか、何ですか?
「音楽をどう表現するかというとき、
インタープリテーションは音の構造に動きが物理的に合っているかというニュアンスに近く、
コンポジションは何を表現しようとしているかを見る」と言う。
フィギュアスケートでよく使われる曲のパイレーツ・オブ・カリビアンを例に
「音に合っていても動きが海賊に見えなければ、インタープリテーションは評価できるが、コンポジションは評価できない。
見るからに海賊を表現しているが音からずれていれば評価は逆になる」
と解説してくれた。
この違いを若いジャッジが把握しきれていないケースもあるという。
ジャッジも把握しきれていない人がいるんですか💦
・・・たとえば演技が見るからに「サムライ」を表しているかどうかを、客観的に判断する
・・・難しくないですか?・・・
本田真凜の華麗なスケート!映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』エキシビション映像
5項目とはつまり、
バランス、
コネクション、
デリバリー、
デザイン、
フィーリング
だ!
という審判の方もいるそうです。
紅子:結局フィーリングかい!
今の宝塚の路線男役ダンサーを、技術点よりダンサーと芸術点よりダンサーにあえて分けるとどうなると思う?
管理人:うーん
技術点より
礼、水美、和希、暁、天華
芸術点より
柚香、彩風、縣
永久輝、綾は中間かなあ・・・
紅子:宙組・・・
瑠風さんも鷹翔さんも人並み以上に踊れるんだけど、「ダンサー」売りでもないのがもったいないなあ。