宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

430万円のカルト・ワインは養命酒と醤油で再現できる




ミュージカル・プレイ

『カルト・ワイン』

作・演出/栗田 優香


21世紀初頭のニューヨーク。狂乱のヴィンテージワイン・オークション会場に華やかに登場するのは、高級スーツに身を包んだヒスパニック系の男、カミロ・ブランコ。誰もがその名を知る、若きワイン・コレクターだ。


羽振りの良さ、膨大な知識、確かな舌、上品な物腰と人懐っこい性格で信用を得たカミロのコレクションに、人々はこぞって高値をつけていく。

だが、そのほとんどは安ワインをブレンドして作られた偽造品で、カミロという名も偽名だった。


彼の正体は10年前に貧しい中米の国・ホンジュラスから入国した不法滞在者、シエロ・アスール。マラスだった彼は、殺るか殺られるかの暮らしから抜け出すため、幼馴染のフリオと共に命懸けの旅に出たのだった。


シエロは何故ワイン偽造に手を染め、如何にして業界を揺るがすワイン詐欺師となり得たのか?


貧しい一人の青年が、被害総額1億ドルの偽造ワイン事件犯として投獄されるまでを描いた、ちょっぴりビターなスウィンドル・ミュージカル!  



ワイン詐欺が生まれる土壌

おう、ワイや。宝塚ファンのうどん県の飲んだくれのオッサンや。


今度宝塚で、偽ワイン詐欺でぼろ儲けした奴の話をするんやって?



オッサン疑問なんやけど、日本酒には10万円を超えるような「超高級品」ってほとんど無いねん。


まあ、日本酒にはビンテージという概念もあまり無いのもあって、1万円も出したら「高級品」カテゴリ、3万円台で最高級品やねん。


まあ、「飲み物」やしな。



それに比べたら、ワインって、おっそろしく高いカテゴリがあるよな。


芸能人格付けチェックで有名な、本物のロマネ・コンティは、1本200万円から300万円以上する。


ロマネ・コンティはブルゴーニュのヴォーヌ・ロマネ村にあるピノ・ノワール種の特級畑(グラン・クリュ)のブドウから造られる赤ワインの名前や。


古代ローマの時代からワインの産地として知られ、気候、日当たり、複雑な地層をもつ石灰質の土壌に恵まれ、


ブドウの根は地中深くまで伸び、地中のミネラルや多様な要素を吸収して、極上のワインの原料になるんやて。


ロマネ・コンティの畑の広さはわずか1.8ha(100m×180m)。年間に6,000本くらいしか生産できん。


世界中でそんだけや。飲んだことある奴どころか、ホンモノのロマネ・コンティ瓶を見たことある奴、おる?


日本では8割が銀座と歌舞伎町で消費される「飲むよりも語られる事の方が多いワイン」やて。1本200万円から300万円以上やしな。



ロマネ・コンティの畑の、畦道を挟んだすぐ隣の畑、ロマネコンティ・リシュブールだと、50万円くらいで買える。



同じロマネ村の、ロマネ・コンティの畑と隣あっていない畑のワインやと、2~3万円や。


まあ、日本酒ベースで考えたら、2~3万円でも十分高級やけど、


同じ村内で、何がそこまでちゃうねん?



まあ、このあたりの話になると、ロマネコンティの畑のぶどうのワイン、隣の畑のぶどうのワイン、同じ村内のぶどうのワイン、


基本どれも水準以上に美味しいワインなんやろうけど、


あくまでも、ブランドや希少性などの付加価値によって、そのワインを美味しく感じるか、満足感を得るかが大事な要素なんやろな。


ロマネ・コンティも


「古代ローマから続く伝統」


「ルイ14世が特効薬として飲んでいた」


「ポンパドゥール夫人が、畑の権利を手に入れようと奮闘した」


宝塚ファンにはたまらない、パワーワード満載の歴史と伝統がウリやからな。



まあ、価格の基準が純粋な「美味いまずい」だけではないところに、カミロ・ブランコ君のつけ入るスキがあったんやろうな。



とか話をしていたら・・・おっ、帰ってきよった。


実際のワイン詐欺事件を映画化した「酸っぱいぶどう」



Sour Grapes - Official trailer




ルディーは、多くのオークションハウスからプレオークションディナー(オークション前日の招待客向けのディナー。高級なワインが多く振る舞われる)へ招待されていたので、本物の味をよくわかっていました。


 その経験から、彼は安価なワインを古いロマネ・コンティ風、シュバル・ブランの90年風、アンリ・ジャイエ風などと表現できたのでしょう。


逮捕後に発表されたFBIのレポートからルディーの偽造ワインレシピが明らかになりましたが、彼は安いチリワインに古いポートワインをブレンドし、ハーブを細かく刻んで入れ、隠し味に醤油を数滴垂らしていたようです。


スーパーの安物ワインに養命酒を混ぜて、隠し味に醤油・・・


おう、お疲れさん。これでも飲み。


管理人:あー疲れた。いきなりワイン🍷?毒入ってないでしょうね・・・


美味しい!これ5,000円はするでしょ!


・・・、え、カミロ・ブランコ秘伝のレシピ?


子供のおもちゃのシンセサイザーの音色が、学校の音楽室のヤマハのグランドピアノの音質にはなっているわ!