宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

新公中止救済ワークショップ?帆純/一之瀬 『殉情』


100期以下のアンバサダー世代のバウ主演作は、


聖乃 あすか バウ・ミュージカル『PRINCE OF ROSES-王冠に導かれし男-』


風間 柚乃 バウ・ミュージカル『LOVE AND ALL THAT JAZZ』…ベルリンの冬、モントリオールの春


縣 千 バウ・ミュージカル・プレイ『Sweet Little Rock 'n' Roll』


極美 慎 ミュージカル『ベアタ・ベアトリクス』


そして次なる展開は、お久しぶりの「バウ・ワークショップ」!






2022年宝塚歌劇公演ラインアップにつきまして、【宝塚バウホール公演】の上演作品が決定しましたのでお知らせいたします。   


花組公演

■主演・・・

帆純 まひろ(10月13日~10月21日)

一之瀬 航季(10月30日~11月7日)



バウ・ワークショップ

『殉情(じゅんじょう)』

-谷崎潤一郎作「春琴抄」より-

監修・脚本/石田 昌也

潤色・演出/竹田 悠一郎


谷崎潤一郎の名作「春琴抄」をミュージカル化した『殉情』は、1995年と2002年に絵麻緒ゆう主演で上演、2008年にはバウ・ワークショップとして早霧せいなと蓮水ゆうや主演で再演され、いずれも好評を博した作品。


明治時代の大阪を舞台に、薬問屋の盲目の娘春琴に仕える佐助の愛と献身を描き、その美しくも残酷な究極の愛の形に迫る、抒情溢れる世界をお届け致します。


10月13日~21日まで帆純まひろ主演、10月30日~11月7日まで一之瀬航季主演でお送りします。   




そもそもワークショップとは?





英語では、仕事場、作業場、の意味。


講師の話を参加者が一方的に聞くのではなく、参加者自身が討論に加わったり、体を使って体験したりするなど、参加体験型、双方向性のグループ学習。


受け身型学習からの転換・脱皮として、日本でも1980年代後半以降、演劇、ダンス、美術などの芸術分野で盛んに行われるようになった。


宝塚でバウ・ワークショップと言えば、伝説?の



2008年バウ・ワークショップ祭り


宙組宝塚バウホール公演
「殉情(じゅんじょう)」-谷崎潤一郎作「春琴抄」(中公文庫版)より-

6月28日~7月8日まで早霧 せいな主演、7月17日~7月27日まで蓮水 ゆうや主演



雪組宝塚バウホール公演
 「凍てついた明日-ボニー&クライドとの邂逅(かいこう)-」
クライド・バロウを凰稀 かなめ(5/24~6/3、6/12~6/22両期間)、ボニー・パーカーを大月 さゆ(6/12~6/22)と愛原 実花(5/24~6/3)



星組宝塚バウホール公演
「ANNA KARENINA(アンナ・カレーニナ)」

4月5日~15日まで夢乃 聖夏主演、4月24日~5月4日まで麻尋 しゅん主演



花組宝塚バウホール公演
「蒼いくちづけ」
2月7日~17日まで真野 すがた主演、3月1日~11日まで朝夏 まなと主演



月組宝塚バウホール公演

「ホフマン物語」-オッフェンバックによる-
 
1月2日~13日まで明日海 りお主演、1月19日~1月29日まで青樹 泉主演



まあ、2008年当時、劇団はW主演のうち、どちらを推すかはだいたいの心づもりがあったんだろうなと思います。星組はまさかの紅ゆずるシンデレラストーリーの始まり公演となりましたね。


今回のバウ・ワークショップで、99期の帆純 まひろと、100期の一之瀬 航季を主演させることの意味は?


2人を切磋琢磨させ、どちらかを上げていく?


やはり新人公演が2年近く中断し、しかも『元禄バロックロック』新人公演は東京宝塚劇場で上演できず、配信が出来なかった花組の研8~研9あたりの救済がメインでしょうか。他組と差がありすぎですものね・・・



『殉情』は谷崎潤一郎の名作「春琴抄」をミュージカル化したもの。


美貌で盲目の琴の師匠、春琴に仕える弟子の佐助の、愛と献身を描く傑作。




元来春琴は愛嬌に富み、人あたりが良い子だったのだけれども、失明以来気むずかしく陰鬱になり、晴れやかな声を出すことや笑うことが少く、口が重くなっていた。


そんな春琴(10歳)の外出の際には佐助(14歳)が手を引き、春琴11歳のころには15歳の佐助に三味線を教えだすが、これがまあスパルタ教育。




「何でこいさんは、佐助どんがええお云いでしたんでっか」


と尋ねる者があった時


「誰よりもおとなしゅうて、いらんこと云えへんよって」



この優雅な戦前の上方弁が大変だろうな(特に千葉出身の一之瀬 航季さん)




ヒロインの春琴は誰かなあ・・・



『谷崎潤一郎 没後50周年記念』にあわせ、春琴抄をモチーフとして現代の宝塚を舞台に制作したトレーラーを発見。



宝塚映画祭2015トレイラー