美園さくらに宝塚ブロガーの承認欲求を見透かされた
宝塚ブロガーの「承認要求」という魔物
最近は、退団後芸能の道に進むジェンヌさんでなくとも、卒業後すぐにSNSで情報発信を始める方がほとんど。
美園さくらさんは、宝塚ファンの間では
”退団したのに、SNSをしていない”
ことで有名ですね。
芸能活動をするなら、「去る者は日々に疎し」にならないよう、SNSを通じてファンと交流し、お仕事の情報を提供する必要があります。
美園さんは大学院で研究する研究者ですから、SNSで
「新しい論文を書きました!宝塚時代のファンのみんな、読んでください!」
もなんだか違う気がしますし、
「業務上SNSをする必要が無い」
のは理解できます。
でも、今は芸能人どころか、一般人も
「ピアノコンサートに行って、ショパンのスケルツォを鑑賞しました。」
とか
「今日見てきた映画『トップガン』最新作、よかったよー!」
とかSNSで発表しちゃう時代。
美園さんも、論文作成の息抜きに、「ファンもすなるSNSといふものを、我もしてみむとてするなり」すればいいのに、と思っておりました。
美園さくらさんは、なぜSNSを活用しないのか?
どのような媒体を通じたものであれ、言葉には、それを発した者の人となりが少なからず表れる。
そしてそれは、咀嚼(そしゃく)する間が少ないほど、得てしてマイナスな面における本性を露呈させてしまう。
SNSの「夜書いた手紙を即出せる」怖さ
うう。グサッと来る。
たとえ5・7・5のたった17音にも、作者がこれまで生きてきて、見てきたもの、考えてきたことが透けるものだし、
企業の出すプレスリリースや役所の文書ですら、なんとなーく、企業風土とか組織文化が透けて見える。
まだSNSが無かった時代は、宝塚でいう「お手紙文化」の時代で、クラスの友達と「お手紙回し」していましたが、
子どもの手紙のやりとりでも、想いの行き違いトラブルは多々あり、親や先生から
「夜書いた手紙はそのまま出すな。」
と言われたものです。
昔は、そもそも夜に手紙を書いても、封筒に入れて、宛名を書いて、切手を貼ってポストに入れる、といういくつもの手間がありました。
あんまり修正だらけだと恥ずかしいから、下書きしたり、うんうん唸っても筆が進まなかったり、何度も読み直して推敲したり、
ふと気が付くと、こっぱずかしくなって破って捨てた、投函されなかった手紙もたくさんあったでしょう。
今私は・・・夜書いたブログを、そのまま出しています💦
まあ、私は一応、途中で「下書き保存」して、「読み返して」から「投稿」することにしています。ブロガーさんはたいていそうではないでしょうか。
Twitterは、1投稿は140字まで。親指で気軽にパパパッと入力して、サッと投稿して、
すぐ「いいね!」をもらえるのが魅力。
「下書き保存」機能・・・使う人もいるでしょうけれど・・・
「夜書いた手紙を即出しました」感のある投稿、ねえ。
そして、美園さくらの思索は続く。
”あなたは、「いいね!」という、自己を酔わせる承認欲求の魔物にとりつかれていませんか?”
グサ グサッ!
Twitterの「いいね!」、ブログ村の「ランキング順位」。
いいねの数が可視化されたり、順位が付くから「ゲーム感覚で楽しい」方も多いと思うのですが、
「どうしてフォロアーが増えないの?それどころか減った!」「順位が下がった!」
全く気にしないタイプの人はいいのですが・・・私も、ブログ村で道化みたいになっているかもなあ・・・私は、フランツ・リストの道化っぷりを笑えません。
承認要求という荒馬は、JRAの騎手並みの馬術がないと、振り落とされて大けがする可能性もある、ということを肝に銘じて、人様の前に文章を発表したいです。
紅子:宝塚記念で何かあったのかしらこの人。