男役10人中途採用(要経験,即戦力優遇)ってオイ!
長崎県にある遊園地ハウステンボスには、「歌劇ザ・レビューハウステンボス(旧ハウステンボス歌劇団)」というレビュー劇団があります。
今は博多にも「歌劇ザ・レビューシアター」という常設劇場を持ち、通年で公演しています。
龍の宮物語っぽい?
[歌劇 ザ・レビュー ハウステンボス]ドラマティック・レビュー「天空の恋歌」
ドラマティック・レビュー「天空の恋歌」
いにしえより城の天守最上階には妖怪が棲むといわれ、人間は立ち入らない約束が交わされていました。
あるとき若く美しい武士、図書之介が主君の命令で天守に上ります。妖怪の姫、冨姫は図書之介の爽やかな心にふれ恋に落ちますが、ふたりの恋は魔界と人間界の戒めを破り、争いを引き起こすことになります。
明治から昭和初期に活躍した作家、泉鏡花の言葉の力を、歌劇ならでは華麗さとモダニズム、迫力の歌と踊りでダイナミックな夢幻世界として現代によみがえらせます。
そんな歌劇 ザ・レビュー ハウステンボスが、団員オーディションを開催するとのこと。
歌劇の舞台が大好きな方!
歌劇 ザ・レビュー ハウステンボス
団員オーディション
男役10名・娘役10名募集!
○募集期間
随時募集
募集要項
即戦力優遇
寮完備
実力に応じた出演料
○応募資格
・未婚女性
・舞台経験者
「男役」はともかく、「女役」でも「女優」でもなく「娘役」表記とか、
「即戦力優遇」「応募資格は舞台経験者」・・・
正直、この募集に応募できるのは、宝塚もしくはOSKさんの卒業生だけでは。
まあ、ビジネス的には、技術のある経験者を好待遇でヘッドハンティングすることは、とても合理的な判断だと思います。
何がびっくりって、歌劇ザ・レビューハウステンボスは、設立当時は元宝塚の方やOSK出身の方がメインで活動していましたが、
歌劇 ザ・レビュー ハウステンボスはハウステンボス歌劇学院という付属の養成所を持っていて、2022年度も第9期生募集をしているんですよ。
宝塚で考えたら、
理事会にて
理事長:娘役の歌唱力問題ですが。
理事A:簡単な歌唱レベルUP方法があります。音大卒の歌えるオペラ歌手を好待遇で中途採用しましょう。
理事B:分業制、いいではないですか。
娘役はダブルトップ制にして、お芝居は外部から中途採用した歌うまがヒロイン、ショーは生え抜きの踊れる子を娘役ダンスシーンの芯にすればいい。
理事C:いっそ、ダンサーもプロのバレエダンサーを中途採用しましょう。芸事のレベルが一気にUP!
理事D:男役も中途採用しましょう。OSKにいい男役がいるんですよ。
英真なおき理事:ちょ、ま、
紅子:宝塚がそんなことになったら・・・
管理人:私は「歌劇ザ・レビューハウステンボス」のこれまでの経緯を存じ上げないので、よそ様の経営に軽々しく口を出すことでもないけれど。
紅子:宝塚も「身内」ではないんだけどね。
管理人:まあ、コアな宝塚ファンにとっては、音楽学校入試密着ドキュメント番組から、文化祭、初舞台、初ヒロイン、路線レースにやきもき、退団に涙。
宝塚が100年以上続いた秘密は、絶える事のない「生徒の成長物語」を、身内のように見守るファンを生み出し続けてきたことだと思っている。
紅子:宝塚が顧客満足度1位を取るのも、客に生徒への強烈な愛着を抱かせることができたゆえだよね。
管理人:「歌劇ザ・レビューハウステンボス」のコアなファンからしたら、応援してきた生徒の上に、よその組どころか、いきなり外部の劇団から来た人が落下傘するわけでしょ。
紅子:劇団四季も同じようなシステムだし、上質なエンターテインメントを追求するなら、まあ、それもアリ・・・かも。
管理人:上手い女性舞台人はたくさんいるし、育成システムもいろいろあるんだけど、「魅力的な”宝塚の”男役を見出し、育てる」ノウハウこそ、
ファンコミュニティの存在なくては成立しない「無形資産」なんだよね。
紅子:決算には出てこないけれど、阪急阪神HDはすごい資産を持っているよね。
管理人:外部から連れてきたはいいけど、「歌劇ザ・レビューハウステンボス」スタイルが育つのかどうかだよね。