宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

ワンス~第一幕考察①主役は「ユダヤであること」?

雪組公演『ONCE UPON A TIME IN AMERICA(ワンス アポン ア タイム イン アメリカ)』を観劇しました。


今回のお話、なんでこんなに「ユダヤであること」を強調しているんでしょうね?バレエ教室のシーンでは、高校の教科書の記述みたいな「ユダヤの歴史」を歌っているし。


続くヌードルスとデボラのシーンは、ユダヤ王国の皇帝になるの、皇后になるの、淡い初恋の男女の会話というより、ユダヤの民が神様への決意表明を言い合っているみたいだし。


小池先生はこのお話の上演企画を長年温めていたそうですが、この作品のヌードルスという役は、「ポーの一族」における明日海エドガーほど演者を選ぶ特殊な役柄でもないと思うんですよ。貧困から成りあがるために犯罪の道へ、というのは普遍的にある話ですし。


それをあえてこれだけ「ユダヤ」について言及するということは、小池先生はユダヤ問題ー差別と芸能ーというものにものすごく気を使っているんだろうなあ、と思うのです。


この話題、機会があれば続きをまた。