歌がヘタなジェンヌにもファンが付く理由
ご縁があって、チケットが降ってきましたので、ありがたく鑑賞してまいりました。
・・・
あー、このセリフを、いちど言ってみたかっただけ💛
実は、生命保険会社主催のチャリティコンサートのことです。生保レディさん、ありがとう!
「愛と平和のチャリティーコンサート2022」
開催概要
9月 5日(月)18:30~
香川県民ホール レクザムホール 大ホール
(住所:香川県高松市玉藻町9-10)
音楽監修 トーク
三枝 成彰氏
ソリスト
宮田 大 (チェロ)
大萩 康司(ギター)
曲目
E.サティ あなたがほしい
M.ラヴェル 亡き王女のためのパヴァーヌ
R.V.ウィリアムズ あげひばり
A.ピアソラ タンテ・アンニ・プリマ
R.ニャタリ チェロとギターのためのソナタ
アンコール
ルブラン キャラバンの到着
あ、『ODYSSEY(オデッセイ)-The Age of Discovery-』で使われていた曲だ!
宮田 大&大萩康司/キャラバンの到着(Full ver.)Dai Miyata & Yasuji Ohagi-Arrivée des camionneurs (Arrival of Caravan)
やっぱり、宝塚のショーで使われて知っている曲を演奏してくれると、テンションが上がりますね!
宝塚ファンをやっていると、クラシックコンサートだろうが、文楽だろうが、〇〇さんがやっていたあの作品の原作!とか、あの場面の曲!とか、何かしら宝塚に関連する要素があるものですね。
良く知らない分野でも、何かしら面白がるためのとっかかりがあるって、ありがたいことだ。
今回のコンサートのウリは、世界に50台くらいしか現存していない、1698年にストラディバリウスが製作したチェロ。お値段5億円相当ですって。
自由席だったので、最前列のセンターど真ん中のエリアで家族で鑑賞しました。5億の音色が、タダだぜ息子よ!
チェロは、弦の抑え方によっては、ヴァイオリンの音域も出せるそうです。
ヴァイオリンに比べて躯体が大きいうえに、床とチェロをの間をつなぐ「エンドピン」という接地しながら楽器を支える棒があり、エンドピンを通じて、ステージの床下の空間も使って音を響かせることができるそうです。
ゆえに、男性のガタイでソプラノの音域も出せるカウンターテナーのように、高音でも響きがたっぷりとおおらかで心地よい。
まるでショーのフィナーレで、真風氏が大羽を背負って銀橋を渡ってきて、
ファッサァと振り返ってくれた時に大羽が仰ぎたてる風に包まれているようでした。
トークで面白かったのは、
某お正月番組で
「〇億円のストラディバリウスと、入門者用のヴァイオリンの弾き比べ、高額なのはどっち?」
宝塚の某レジェンドでも、さっぱりわからないので有名ですが、
プロの演奏家でも、TVのスピーカーで聴いたら「正直わかりません。僕も間違えました」ですって(笑)
プロの推測によると、ストラディバリウスと安物ヴァイオリンを、同じプロ演奏家が弾いているのですが、
「演出のために、安いヴァイオリンで弾くときのほうが、良い音を出そうとがんばって弾いているのでは?」
つまり、プロがストラディバリウスを弾くときは、あえて手加減して弾いているということか?
まあ、これはサービストークかもしれませんが・・・
ストラディバリウスと安物ヴァイオリンの音色の違いが本当にわからない聴覚の持ち主は、結構いる、ということですね。
これ、宝塚にあてはめると・・・
ジェンヌには2種類いる。歌うまジェンヌと、歌が苦手なジェンヌである。
よく言われるギモンで
「あのジェンヌ、歌がヘタだけど人気があるわね。ファンは贔屓の歌がヘタだけど、顔がいいから歌がヘタなのを我慢して、ファンを続けているのかしら?」
これ、実際は、
歌うまジェンヌの歌と、歌が苦手なジェンヌの歌、
違いがわかる人には「全然違うじゃん!」でしょうが、
世の中には、ストラディバリウスと安物ヴァイオリンの違いが本当にわからない耳の持ち主が結構多くて、
一般に「歌がヘタ」と思われているジェンヌの歌が、ヘタだと本気でわかっていない人
も意外といるのでは・・・実際私もそうかもしれない。