宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

女王陛下は宝塚の貴族芝居のお手本でもあったと思う





エリザベス2世陛下に、心よりお祈り申し上げます。


ヨーロッパには、


スペインのフェリペ6世陛下(ルイ14世の末裔)とか、


オランダには、ベアトリクス女王陛下(退位)とか、


デンマークには、英国王室よりも古い歴史を誇る王家があって、ここも女王マルグレーテ2世陛下(在位中)


とか、


いろいろ個性的な王室があり、女王も珍しく無い。




でも、日本で海外の王室ニュースとなると、99%イギリス王室ネタ。





女王陛下とジェームズ・ボンド

James Bond and The Queen London 2012 Performance


くまのパディトンとお茶を

🥪 👜 Ma’amalade sandwich Your Majesty?


このメディア戦略、80歳を過ぎてもノリノリに乘ってくださる女王陛下の柔軟な感性、凄いですよねえ。


日本の皇室が、ピカチュウと茶室でコラボするようなものですよ。日本では考えられな・・・


ちょっと考えてもいいような気もする。




エリザベス2世が即位したのは、1952年。


当時の世界のトップは、


イギリス:チャーチル


ソ連:スターリン


中国:主席:毛沢東 首相:周恩来


日本:吉田茂


うわあ。


この時代をリアルタイムで覚えている方も、ずいぶん少なくなったでしょう。


もう世界史の1ページになった時代から、エリザベス2世はずーっと、


おそらく、世界中で最も顔を知られた君主であり続けたのではないでしょうか。



宝塚では、ジェンヌさんは欧州各国の王族を演じる必要がありますが、「リアル欧州の王族」の生きたお手本を探すとなると、


「貴族の演技のお手本は、エリザベス女王陛下」


だったのでは。




英国以外で、今もエリザベス女王を元首とする国にはカナダ、オーストラリア、ニュージーランドなど14か国あります。


さらに、世界の総人口の3人に1人を占める英連邦加盟国の象徴でもありました。





20世紀初め、世界の地上面積の5分の2にあたる3000万平方キロ、人口4〜5億を支配していた大英帝国に所属しており、その後独立した国々によって構成される機構。


1949年の創設当時には数カ国だったが、現在は53カ国から構成されており、世界の総人口の3人に1人が英連邦加盟国の国民となる。


「朕は国家なり」「我は英連邦なり」を体現した偉大な女王陛下、安らかに。