宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

3年待ちわびた全ツが中止になった富山県民と心を共に






星組 全国ツアー公演『モンテ・クリスト伯』『Gran Cantante(グラン カンタンテ)!!』の公演関係者から、新型コロナウイルスの陽性が確認されましたため、急遽、9月13日(火)~9月14日(水)の公演を中止させていただきます。(公演会場:金沢歌劇座、オーバード・ホール)

ご観劇を心待ちにしておられたお客様には大変申し訳なく、深くお詫び申し上げます。


【中止対象公演】

星組 全国ツアー公演

ミュージカル・プレイ『モンテ・クリスト伯』

レビュー・エスパーニャ『Gran Cantante(グラン カンタンテ)!!』


●金沢歌劇座(お問い合わせ:北國新聞チケットセンター 076-260-8000)


9月13日(火) 13時30分公演、18時公演

●オーバード・ホール(お問い合わせ:イッセイプランニング 076-444-6666)


9月14日(水) 13時30分公演、18時公演

※9月15日(木)は休演日


ううう・・・


本ブログは、タイトルどおり「地方民目線」を心がけております。


本当にねえ、地方って、


県庁所在地クラスの街なら、ある程度大きな病院とか、図書館とか、シネコンとかスポーツ施設とかはあって、


まあ生きていくにはそんなに困らないのですが、


ステージ系のイベントとか、大規模な展覧会とかは、本当に大都会と文化的格差がありすぎる。




地方なんてねえ・・・


「ベンチャーズがおらが街にやってくる!」



ってなったら、アメリカから大スターが来ると、TVでデンデケデケデケCM流して、お祭り騒ぎですよ。



氷川きよしくんが、おらが村の農村環境改善センターで歌ってくれるってなったら、


ファンのマダムが、2日前から一番乗りを目指して農村環境改善センターの駐車場でテントを張って野宿して、役場の人と揉めてましたよ。


(自由席(パイプ椅子)の最前列センターを狙ってたんですって)



注:21世紀の実話です。



そんな地方に、宝塚が来てくれるんですよ。


金沢での直近の宝塚公演は


2021年9月7日(火)
花組『哀しみのコルドバ』
『Cool Beast!!』


1年前ですよ。




富山での直近の宝塚公演は、


2019年09月19日 (木)
宙組『追憶のバルセロナ』
『NICE GUY!!』-その男、Sによる法則―



3年前ですよ。



富山にお住いの宝塚ファンは、遠征もままならない時代に、3年待ちわびていた宝塚の公演が中止なんですよ・・・


ああ、どうか、関係者の方がご無事でありますように。





ちなみに。


レクザムホール[香川県県民ホール]で行われた直近の宝塚公演は、


2018年3月28日
『誠の群像』-新選組流亡記-
『SUPER VOYAGER!』 -希望の海へ-



4年半前



宝塚がおらが街に来る予定:今のところなし。


うおおおおおおおん。宝塚の生の舞台を見たい―




と昔の人も思ったそうで、なんと戦前、四国の山間に少女歌劇団を作った人たちがいたそうです。




山並みや洋館を描いた舞台の上で、ドレスやレオタードの少女たちが息を合わせて踊る。


高松市の塩江地区には戦前、少女歌劇団があり、「四国の宝塚」とも呼ばれた。




舞台を見た人の記録によれば、


10~20代の少女たちが集まり、宝塚歌劇団のように歌や踊りを披露した。約30人が2組に分かれて活動し、ジャズバンドもあった。


「思えば、昔の塩江には宝塚のような舞台もあったし、食堂とか散髪屋とか何でもあった。山のほうなのに、まるで大阪や東京に行く感じだった」と懐かしむ。


当時の高松の乙女には、まるで山の中の桃源郷であった歌劇の舞台は、戦争の足音が近づく中、解散しました。


演芸場のあった温泉旅館も取り壊され、歌劇団をみたことがある人も少なくなりました。


今は、幾枚かの絵ハガキに面影を残すだけの、幻の歌劇団。戦前は日本中にこんな少女歌劇があったそうです。


少女歌劇を忘れた鄙びた街・高松に、そろそろ宝塚よ来ておくれ。


90年前に村の少女が心躍らせたGran Cantanteを、もういちど響かせておくれ。