宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

華麗なる修羅場 『モンテ・~』代役狂騒曲


星組全ツ・出演者の2割が休演 



◯(星組)大輝 真琴

9月19日(月・祝)13:00公演より全日程休演

■代役『モンテ・クリスト伯』

・ノワルティエ 大輝 真琴→遥斗 勇帆


◯(星組)綺城 ひか理

9月19日(月・祝)13:00公演より全日程休演

■代役『モンテ・クリスト伯』

・ヴィルフォール 綺城 ひか理→夕陽 真輝

・ハッサン 夕陽 真輝→樹澄 せいや


◯(星組)天華 えま

9月19日(月・祝)13:00公演より全日程休演

■代役『モンテ・クリスト伯』

・ルイジ・ヴァンパ 天華 えま→蒼舞 咲歩

・ムハンマド 蒼舞 咲歩→御剣 海


◯(星組)二條 華

9月19日(月・祝)13:00公演より全日程休演

■代役『モンテ・クリスト伯』

・ヴァランティーヌ 二條 華→綾音 美蘭


◯(星組)紅咲 梨乃

9月19日(月・祝)13:00公演より全日程休演

■代役『モンテ・クリスト伯』

・イザベル 紅咲 梨乃→星影 なな


◯(星組)乙華 菜乃

9月19日(月・祝)13:00公演より全日程休演


◯(星組)飛翠 真凜

9月19日(月・祝)13:00公演より全日程休演



うひゃあ・・・有沙瞳さんの復帰はうれしいけれど、


しかも、路線スターである綺城 ひか理さんとか、天華 えまさんも休演ですか・・・


そして代役は、後日発表という異例の事態。



コロナによる休演続きでもう感覚がマヒしそうですが、


コロナ禍前は、路線スターがやむをえず休演したら、代役を立てて公演継続、が原則でした。


代役と言えば風間柚乃さん。


2018年8 - 11月、『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』 
シュテファン・カロリィ[/ルドルフ
新人公演・代役:ルイジ・ルキーニ(本役:月城かなと)



2019年3 - 6月、『夢現無双』 本公演: 辻風黄平/代役:本位田又八(本役:月城かなと)


2019年7 - 8月、『チェ・ゲバラ』(日本青年館・ドラマシティ) - フィデル・カストロ(月城かなと休演による配役と思われる)



役名のついていない下級生が休演の場合は、特に代役無しで続行することもありますが、


休演者が路線スターの場合は、代役も路線スターが努めることが多く、


すると、代役になった路線スターの代役を、新人公演主演経験ありクラスの若手注目株を抜粋、


さらにその代役も、劇団が目をかけている新人公演主演候補の若手・・・


と影響は幅広く及ぶ。


それが、今回は、ただでさえ人数が少ない全ツで、35人中路線含め7人休演・・・


ショーも考えたら、出演者ほぼ全員、誰かの代役状態では・・・


元ジェンヌで、代役経験も休演経験もある、桜木 星子さんの記事によると、




代役にもいろ~んなパターンが……


新人公演ですでにその役をやったという場合、落ち着きもだいぶ違う。やるべきことは覚えているから。でも上級生と絡むとなると、また違う緊張がある。同じ役でも全然別の感触。


下級生によくあるのが、踊ったことのない雰囲気のダンス、演じたことのない色の役などをいきなり代役でやる怖さ。稽古もしないで舞台に上がるのだから、ガンガン緊張する。間違えなければそれでいい……ってもんじゃないものね。


いつもとは全然違う役をするのも大変だけど、何気に似ていることをするのもこれまた大変。


“同じ振りだけど、ところどころ違う”“左右全く逆の振りを踊る”“同じ歌だけど、違うパートを歌う”etc…。

リセットして1から……なんてそう簡単にはできないよ。頭と体をはすでに覚えきっているわけだから。


本当に、大変だ・・・


休演する立場もつらい。


そんな私も研5の時に二日間休演してしまった。救急車で運ばれた病院のベッドの上でずっと思っていた。代役の人、大丈夫かなぁ? 振りわかるかなぁ? そろそろ開演だ。今頃あの場面かな? 


心配しつつも一番感じたことは——私がいなくても、ちゃんと幕は開くんだ——という当たり前の事実に対する淋しさ。休演して初めて、休演者のつらい気持ちがわかった。


「show must go on(ショウ・マスト・ゴー・オン)」


それでも、ショーの幕は開く。


でも、当初の配役どおりの形態で上演される機会は、もう永久に失われてしまった。


・・・悔しいなあ。


劇団さん、何度も申しますが、初日と、初日前のリハーサルにもカメラを入れて、円盤の特典映像にするとか、スカステで「注釈付き放送」とするとか、なんとか貴重な記録を残して、日の目を見せてくださいよ。