月組組長の定着率の低さは何事か
下記の生徒の退団発表がありましたのでお知らせいたします。
月組
光月 るう
千海 華蘭
朝霧 真
清華 蘭
結愛 かれん
花時 舞香
蘭世 惠翔
うはあ、月組組長の光月るうさんも、退団・・・
最近も、ジョージ・ウィルソン役(『グレート・ギャツビー』)では、鬱屈した暮らしの中で、眼鏡の奥に静かに狂気の芽を育てていく様を見せ、
全ツブラックジャックの武器ブローカー サザランド役でも、軽快なユーモアがありつつ軽薄にならず、憎み切れない悪役を楽しそうに演じていらっしゃいましたのに。
次の『応天の門』では、風間さん演じる藤原基経の父(養親)、藤原良房役。
この家系は、後に「望月の欠けたるところなき」と自画自賛した藤原道真のご先祖。藤原氏の全盛期の土台を築いた大物政治家役です。
タカラジェンヌでいる限り、結婚できませんし、広い世界に出て生きて行こうと決意されたジェンヌさんには、新しい人生に幸あれと祝福したい。
でも、光月さんが退団とは・・・てっきり研30以上になるまで組長を務められて、折を見て専科に移籍して、宝塚全体の演技レベルを底上げしてくださると思っていました。
個人的に、劇団に組長を打診されるということは、「劇団に定年まで在籍することを選択する権利」を与えられるイメージなんです。
もちろん、管理職とは、劇団と組子の橋渡しに努め、組子同士の人間関係に目を配り、劇団にだって、トップにだって、言わなければならないことはビシッと言わねばならない。
組に2人くらいは、20年以上男役芸、娘役芸を極めてきた方がいたほうが、芸の継承のためにも安定すると思うのですが…
研20くらいにならなければ、トップに説教しづらいよね・・・
宙組発足(1998年)以降の月組の歴代組長は、
月組 歴代組長
立ともみ(1997〜2002年)[3]
夏河ゆら(2002〜2006年)[3]
出雲綾(2006〜2008年)[3]
越乃リュウ(2008〜2013年)[3]
飛鳥裕(2013〜2016年)[3]
憧花ゆりの(2016〜2018年)
光月るう(2018年〜)
この7名。
他の組では、
花組 歴代組長
磯野千尋(1997〜2000年)
夏美よう(2000〜2012年)
高翔みず希(2012〜2022年)
美風舞良(2022年〜)
雪組 歴代組長
飛鳥裕(1998年10月1日〜2012年5月27日)
梨花ますみ(2012年5月28日〜2019年2月10日)
奏乃はると(2019年2月11日〜)
星組 歴代組長
夏美よう(1996年12月17日〜2000年9月30日)
英真なおき(2000年10月1日〜2012年2月5日)
万里柚美(2012年2月6日〜2020年9月20日)
美稀千種(2020年9月21日〜)
宙組 歴代組長
大峯麻友(1998年1月1日 - 2002年3月24日)
出雲綾(2002年3月25日 - 2005年4月3日)
美郷真也(2005年4月4日 - 2008年5月18日)
寿つかさ(2008年5月19日 - )
およそ四半世紀の間に3~4人の組長さんがいて、長年組長を務めあげた後には、専科で活躍されている方がほとんど。
月組は、この組長→専科ルートに乗らずに、組長職を最後に退団していく方ばかり。
もちろん、ジェンヌにも自分の人生がありますし、退団は本人の決めたことだと思いますが、惜しい。
いっそ、高翔さん、寿さんクラスの方が組長落下傘とか、思い切った人事にしたほうが収まる?