宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

礼真琴が唯一掴み損ねるかもしれないもの




Wikiより


礼真琴 星組トップスター時代の華麗なる舞台歴


2019年11 - 12月、『ロックオペラ モーツァルト』(梅田芸術劇場・東京建物 Brillia HALL) - ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト トップお披露目公演


2020年2 - 3月、『眩耀(げんよう)の谷〜舞い降りた新星〜』 - 丹礼真『Ray-星の光線-』(宝塚大劇場) 大劇場トップお披露目公演


2020年7 - 9月、『眩耀(げんよう)の谷〜舞い降りた新星〜』 - 丹礼真『Ray-星の光線-』(東京宝塚劇場)
2020年11月、『エル・アルコン-鷹-』 - ティリアン・パーシモン『Ray-星の光線-』(梅田芸術劇場)


2021年2 - 5月、『ロミオとジュリエット』 - ロミオ


2021年7月、『VERDAD(ヴェルダッド)!!』(舞浜アンフィシアター)


2021年9 - 12月、『柳生忍法帖』 - 柳生十兵衛『モアー・ダンディズム!』


2022年2月、『王家に捧ぐ歌』(御園座) - ラダメス


2022年4 - 7月、『めぐり会いは再び next generation-真夜中の依頼人(ミッドナイト・ガールフレンド)-』 - ルーチェ・ド・オルゴン『Gran Cantante(グラン カンタンテ)!!』


2022年9月、『モンテ・クリスト伯』 - エドモン・ダンテス『Gran Cantante(グラン カンタンテ)!!』(全国ツアー)


2022年11 - 2023年2月、『ディミトリ〜曙光に散る、紫の花〜』 - ディミトリ『JAGUAR BEAT-ジャガービート-』


2023年3 - 4月、『Le Rouge et le Noir〜赤と黒〜』(ドラマシティ・日本青年館)


2023年6 - 8月、『1789-バスティーユの恋人たち-』


出典


礼真琴さんのこれまでのトップ時代を振り返ると、


どれも、上手い。



先行画像やポスターで「え?」とちょっとクールダウンさせられるのも、ファンにやきもきさせて話題を煽り、


実際の舞台で


「やっぱり上手い!上手すぎる!!!」


と、ファンに毎回新鮮な感動を味わっていただくための、劇団の仕掛けなのでは?と勘繰るくらい、上手い。





次は、待望のおしゃれなフレンチミュージカル!


原作『赤と黒』で、レナール婦人(30歳くらい)と、子供たちの家庭教師としてやってきたジュリアン(19歳)が最初に会ったときの会話は、



レナール婦人:「ご用はなんですか?坊や」



うん、セリフと画像に違和感が全くない。



原作での、ジュリアンの年齢は19歳~23歳くらい。


『ディミトリ』や『1789-バスティーユの恋人たち-』の主演・ロナンも、そのくらいの年齢でしょう。


礼さんがトップ就任以来演じた役って、基本年齢設定が、16歳~二十歳そこそこ。


どれも、いわゆる「レーベル」でいうと


『岩波少年文庫』


『カルピスこども名作劇場』


『角川スニーカー文庫』



的な、ジュブナイルとか、ヤングアダルトな香りがするんです。



『赤と黒』、個人的にはとっても楽しみですよ。30歳くらいのマダムが、19歳くらいのかわいい坊やに愛のレッスンをするって、フランス文学の王道中の王道ですし。


まあ、それはいいんですけど。



礼真琴&舞空 瞳という、「実力と人気が相まって2020年代前半の宝塚を盛り上げたトップオブトップコンビ」と呼ばれるのは間違いなし!のコンビの作品群が、


ライトノベル的な、ポップで、サクッと軽くて、”萌え”要素たっぷりで、



いいんですよ。



でも、そればっかりもなあ・・・さすがに任期も折り返しであろう時期に来て、もう少しオトナ向けの一般文芸的なラインナップも欲しい。


「代表作は、ロミオ」のまんま更新されない一流俳優っていませんし。


じゃあ、オトナの礼真琴で何を見たいかと言われると、ちょっと思いつかないのですが💦


劇団には、礼真琴が、25歳以上のオトナの役で語り継がれる”当たり役”を得られるよう、知恵を絞ってほしいです。