宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

芹香とわに続く長い春の果てにさくら咲く!


もしも某週刊誌報道が無かったら宙トップコンビは

この度、宙組 次期トップスターに芹香斗亜、次期トップ娘役に春乃さくらが決定!



芹香、とわに続くかと思った長い春の果てに、さくら咲く!


おめでとうございます!


管理人は、新人公演や外箱公演を生でみることはほぼ無いので、


本公演でこれまであまりセリフが無かった、春乃さくらさんのようなポジションの方について、トップ娘役と発表されても


コロナ禍前なら


「正直、どんな方?」


だったと思うのですが、


新人公演や外箱公演がほぼすべて配信されるようになり、彼女のトップ娘役への道のりへの解像度があがりました。



彼女の演技で印象的だったのは、 新人公演初ヒロインとなった『NEVER SAY GOODBYE』でのキャサリン・マクレガー(本役:潤花)


主人公ジョルジュが止めるのを振り切って、統一社会党(PSUC)の広報活動に参加するも、意に反してフランシスコ・アギラールのプロパガンダに協力するはめになり、睡眠薬を注射されて薄れつつある意識の中で


「私、愚かな女だったわ」


と歌う時の後悔の深さが、


潤花キャサリンは


「あちゃー。ジョルジュの言うことを聞いておけばよかった。私愚かだったわー」



春乃キャサリンは


「バルセロナの同胞のために献身したかったのに、できなかった!悔しい!」


という勇敢で聡明な女性のじくじたる思いが勝っている感があって、両者の違いが興味深かったです。



芹香さんのディナーショーで、


「特技は、すべらないことです!」


と、盛大にすべってるギャグを披露しちゃうところも、管理人とおやじギャグや駄洒落への感性がかぶっていそうで、好印象です。(←おい)




・・・もしも、


今年に入ってからの、某週刊誌報道が無ければ、今日の発表は、また違ったものになっていたのか?



個人的には、2021年中には、「春乃さくらをトップ娘役候補として急ピッチで育成する」というプランが決定していたと思っています。



Wikiより、春乃さくらトップ娘役への道を紹介



2017年8 - 11月、『神々の土地』 - 新人公演:ゴロヴィナ嬢(本役:瀬戸花まり)『クラシカル ビジュー』


2018年1月、『不滅の棘(とげ)』(ドラマシティ・日本青年館) - メイド


2018年3 - 6月、『天(そら)は赤い河のほとり』 - 民衆、新人公演:姫/女官『シトラスの風-Sunrise-』


2018年10 - 12月、『白鷺(しらさぎ)の城(しろ)』『異人たちのルネサンス』 - 新人公演:祭の歌手(本役:瀬戸花まり)


2019年2月、『黒い瞳』『VIVA! FESTA! in HAKATA』(博多座)


2019年4 - 7月、『オーシャンズ11』 - 新人公演:サファイア(本役:華妃まいあ)


2019年8 - 9月、『追憶のバルセロナ』『NICE GUY!!』(全国ツアー)


2019年11 - 2020年2月、『El Japón(エル ハポン)-イスパニアのサムライ-』 - 新人公演:きく(本役:里咲しぐれ)『アクアヴィーテ(aquavitae)!!』


2020年8月、『壮麗帝』(ドラマシティ) - 小姓バイラム/女官


2020年11 - 2021年2月、『アナスタシア』


2021年4月、『Hotel Svizra House ホテル スヴィッツラ ハウス』(東京建物 Brillia HALL) - シルヴィ


2021年6 - 9月、『シャーロック・ホームズ-The Game Is Afoot!-』 - ベーカー・ストリート イレギュラーズ、新人公演:アリス・ターナー(本役:小春乃さよ)
『Délicieux(デリシュー)!-甘美なる巴里-』 初エトワール


2021年11 - 12月、『プロミセス、プロミセス』(ドラマシティ・東京建物 Brillia HALL) - ミス・ポランスキー





将来の娘役トップ候補は、研2で新人公演ヒロイン、外箱ヒロイン経験を積んで、研4~研5くらいでトップに就任し、新人公演学年で卒業する方も珍しくないですが、


2021年前半までは、春乃さんの育成は、新人公演における本役を拝見するに、あきらかに「歌うま別格枠候補の育成コース」ですね。


ところが、2022年、新人公演の長の期になってから、怒涛のお妃教育がスタート!




2022年4 - 5月、『NEVER SAY GOODBYE』(東京宝塚劇場) - 新人公演:キャサリン・マクレガー(本役:潤花) 新人公演初ヒロイン


2022年6 - 7月、『カルト・ワイン』(東京建物 Brillia HALL・ドラマシティ) - アマンダ・フェンテス  東上初ヒロイン


2022年8 - 11月、『HiGH&LOW-THE PREQUEL-』 - KIDA、新人公演:純子(本役:天彩峰里)『Capricciosa(カプリチョーザ)!!』



そして


2023年3 - 6月、『カジノ・ロワイヤル〜我が名はボンド〜』本公演では、007原作における、ボンドの忘れえぬ女、ヒロイン的立ち位置のヴェスパー役に!



「歌うま別格枠候補の育成コース」ならば、新人公演の長の期になってからこんなに急ピッチで上げる必要も無いわけです。



そして、トップコンビお披露目は、


「マタ・ハリ」「笑う男」など数多くの作品を手掛けている韓国の制作会社EMKミュージカルカンパニーが、「アーサー王伝説」を新たな解釈で描くべく、作曲家フランク・ワイルドホーン氏を始めとする豪華クリエイター陣を世界から招聘して制作した超大作、



ミュージカル「エクスカリバー」ですよ!勇敢で聡明な女性グィネヴィア役ですよ!



超大作の海外ミュージカル上演は、何年も前から動いていたプロジェクトであると思うので、誰が主演でヒロインかは、かなり前から先方に伝えたうえで、打ち合わせを進めるのではないでしょうか。


今日の発表は、1年以上前から決定していたプランだと思います。