宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

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『PAGAD』相関図 天彩は裏ヒロイン格キープ?



アレクサンドル・デュマ・ペール作のピカレスク小説をベースとした映画「BLACK MAGIC」グレゴリー・ラトフ監督 トレーラー

Black Magic (1949) ClassicFlix Trailer



トレーラーで描写される「王妃の首飾り事件]とは


フランス王妃マリ・アントワネットをめぐる詐欺事件。ラ・モット伯夫人が,マリ・アントワネットに接近を望む枢機卿ロアンを利用して,ダイヤの首飾りを詐欺し,宮廷の腐敗が明るみに出た。


時は『1789』から遡る事4年、アイスランドのラキ火山の噴火による日照不足で欧州は大不作に陥り、食料費高騰で市民の不満が高まっていた1785年、


「ダイヤの首飾り事件」がパリ市民を震撼させました。


話は、ルイ15世(秋奈)が愛人デュ・バリー(天彩)へのプレゼントとして、ダイヤの首飾りをパリの宝石商に注文したことに遡ります。


納品前にルイ15世が亡くなってしまい、160万リーブル(金塊1t程度に相当する)の首飾りは買主を失ってしまいます。


100億円近い首飾り…さすがのマリー・アントワネット(春乃)も購入をパス。


宝石商:「困ったな・・・誰か買って(泣)」



そんな話を聞きつけて、詐欺師がほおっておくわけもなく。


首謀者はド・ラ・モット夫人。バロア王朝の末裔にあたるが、文無しのしたたか者。


被害者は、マリーアントワネットとのコネクションを作りたがっていた大司教ド・ロアン。


ド・ラ・モット夫人はバロア王朝の復興を目指し、金づるを探していたところ、パリの宝石商からダイヤの首飾りの話を聞きつけます。


ド・ラ・モット夫人は大司教ド・ロアンに


「わたくし、マリー様とお友達ですの。


マリー様はダイヤの首飾りを購入したがっているのだけれど、資金の用意に時間がかかるんですって。


あなたがいったん立て替えて、王妃様にさしあげたらいかが?わたしが取り持ちますわ。


王妃様、喜びますわよ。あなたも出世間違いなしですわ」




詐欺師のド・ラ・モット夫人は、ド・ロアンが王妃に取り入りたいと熱願している弱みにつけこみ、ベルサイユ宮殿の庭で暗闇を利用し、にせの王妃ロレンツア(春乃)と逢引させて信用させることに成功。


宝石商から160万リーブルの高価なダイヤの首飾りをド・ロアンに買わせ、マリ・アントアネットに献上すると称して巧みに横領しました。


85年8月、宝石商への支払いの期日がきて、不正が発覚したものの、王妃がド・ロアンと、ド・ラ・モット夫人と、ついでにカリオストロ伯爵(芹香)もパリ高等法院へ告訴したため、パリ中が大騒ぎ。


しかもド・ロアンとカリオストロ伯爵は無罪を宣告され、王妃の体面はまるつぶれ。


ゲーテ:「この空前の罪業によって王室の威厳が葬られ、いわば予めすでに破壊せられたのを私は見た」



管理人:以上が史実の「王妃の首飾り」事件のあらましですが・・・


紅子:『PAGAD(パガド)』人物相関図に、ド・ラ・モット夫人も、ド・ロアンもいない…


管理人:劇中では、デュ・バリー(天彩)とド・モンターニュ子爵( 瑠風)が詐欺師コンビを演じるのか?


紅子:デュ・バリー婦人は、マリー・アントワネットに娼婦呼ばわりされて折り合いが悪かったようですし、首飾りをもらいそこねたままですし。


管理人:天彩、裏ヒロイン格をキープ?