宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

宝塚はこれからどうすればよいのか





ファンの皆様ならびに関係者の皆様へ


一部メディアで宝塚歌劇団に関する報道がございました。

弊団では、公表しております通り、外部の弁護士の方々による調査チームを立ち上げ、生徒の心情にも十分配慮しながら、関係者へのヒアリング等を行っております。調査の結果につきましては、しかるべき時期に情報発信させていただきますので、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。


2023年10月12日


宝塚歌劇団



これまでの「メディア報道について」コメントした文章を思うと、文章のトーンが変わりましたね。広報担当の方が、文章について外部の弁護士の方々の助言や事前チェックを受けたのでしょうか。


一部メディアでの宝塚歌劇団に関する報道については、劇団の関係者へのヒアリング調査の結果についての情報発信を拝見してから、コメントしようと思っています。




個人的に思うのは、15歳から30歳まで、ずっと同じ価値観、同じ顔触れの場所に隔離されて生きていくということは、現代日本においては相当にレアなケースだと思うのです。


日本に生を受けた方の9割以上は、15歳から30歳までの間に、高校に進学、クラス替え、さらに大学などへ進学して、新たな学びや出会いがある人もいるでしょう。


大卒の22歳で就職したとして、30歳までには2~3回人事異動があったり、転職したりして、職場では同期~50代の上司、再雇用の60代社員まで、幅広い人たちと仕事を共にする。


タカラジェンヌのように、15歳~18歳の頃の上下関係が、30歳までずっと続くことはほぼありません。


それに、15歳と18歳は3歳違いだけれども、その3年は人格形成において、20歳から30歳になる10年間よりも遥かに濃厚で、急激な成長を遂げる期間だと思います。


昭和の時代はいざ知らず、今の時代に15歳で特殊な世界に閉じ込めて純粋培養することは、


「中卒だから、高卒より若くて有利」


と言い切れることばかりかどうか。


いっそ、宝塚音楽学校の受験資格を、23歳までとは言いませんが、高2修了~高校卒業後1年間くらいまでにしてはどうでしょう。


特殊な世界に適応するには、若ければ若いほどいい、という事情もあるでしょうが、どっちにしろ今の音高受験生は、宝塚OGが経営するスクールで宝塚的価値観に触れながら育成されています。


対人関係のことなど、思春期のクラスメートとの関係から学べることもあるでしょう。


舞台人としての感性を磨くために、教科書で習った内容が生きることもあるかもしれません。後輩に指導するには、愛と、語彙力が大切だと思います。



組替えも、路線だけでなく別格コースのジェンヌも含めて、もっと頻繁にあってよいと思います。


組が変わると同業他社どころか異業種に転職するくらい大変だと聞きますが、転がる石には苔が生えぬと言いますし、組織の硬直化を防ぐためにも組替えは大事だと思います。