朝ドラはOSK推しで羨ましいと思った、が
NHKの連続テレビ小説『ブギウギ』は、11月3日放送分にて、ヒロインの大坂・梅丸少女歌劇団(USK)編を終えました。
ヒロインの歌劇団入団、厳しい上下関係、同期の絆、役付きの悩み、労働条件を巡る桃色争議、出生の秘密、そして憧れの先輩の死、新天地への旅立ち。
ヒロインの梅丸少女歌劇団退団公演のシーンでは、OSK日本歌劇団のシンボルソングである「桜咲く国」が、パラソルを使った演出で披露されていました。
『ブギウギ』の平均視聴率は、15%を超えているとのこと。
OSK日本歌劇団は、10月31日放送の大阪発の音楽番組「第23回わが心の大阪メロディー」(NHK総合、午後7時半)にも登場。ドラマの主題歌に合わせてラインダンスを披露するなど大活躍。
OSK日本歌劇団、いいなあ。こんなに全国区に宣伝していただけるなんて。
こりゃあ、2023年11月11日(土)~19日(日)まで京都南座で上演される、OSK日本歌劇団公演「レビュー in Kyoto公演Go to the future~京都から未来へ~」チケットは瞬殺だろうなあ・・・
念のため、チケットの販売状況をチェック・・・
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貸切公演以外、チケット「空席有り」となっております。
うーん。NHKが朝ドラで梅丸少女歌劇団を取り上げてくれても、視聴者は「大昔にあった架空の劇団の話」と思っていて、
ヒロインのモデルとなった笠置シヅ子さんが在団した劇団が、現在もOSK日本歌劇団として存続していることは、世間に知られていないままなのでしょうか。
そしてOSK日本歌劇団を知ったとして、「TVで見たレビューショーのようなものを実際に見たい」と思い立ち、チケットを手配して劇場の門をくぐるまでには、高いハードルがあるのですね・・・
知り合いが「OSKのチケットがあるから一緒に行かない?」と誘ってくれて、劇場まで案内してくれて、開場前にあれこれレクチャーしてくれる、くらい至れり尽くせりのサポートがなければ、新規ファンは獲得できないのでしょう。
あるいは、親がOSKのファンで、子供の頃からOSKの舞台観劇に連れていってくれるような環境で育った方が、自分の稼ぎで劇場に赴くようになるか。
金を払って夢を買うのはニッチでコアな娯楽で、NHKは公共放送ですが、たとえ高額な宣伝費をつぎ込んでメディア広告を展開しても、効果は薄いのかもしれません。
そして、世間の人々の多くは、TV放送で流れている情報までで止まっていて、有料の週刊誌報道をチェックしたり、ネットニュースをクリックして熟読する人は、TVの視聴者に比べたら少数派なのだと思いました。