宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

阪急阪神HDも宝塚ファンも阪神優勝に救われた話



宝塚ファンとしての私は、この1か月いろいろあり過ぎましたが、


阪神タイガース、38年ぶりの日本一に向けての軌跡に救われました!あーすっきりした!


某新聞のコラムに

阪神の次の日本一は40年先かもしれないが、ともかく、優勝おめでとう。

とか書かれていましたが、「四国の食事は貧乏くさい」並みに余計なお世話じゃ!



前回タイガースが日本一になった1985年は、


宝塚大劇場では、月組で大地真央・黒木瞳のさよなら公演


『二都物語』(太田哲則 脚本・演出)
『ヒート・ウエーブ』(横澤英雄)


が上演されていた頃ですよ。



この年に大卒で新入社員として入社した会社員は、もう定年退職する頃ですよ。新人君も、まさか自分が定年になるまでタイガースが優勝しないなんて、思ってもみなかったでしょう。


38年前には、野球界に阪急ブレーブス、大阪近鉄バファローズ、南海ホークスがあって、


演劇界にはSKD(松竹歌劇団)、OSK日本歌劇団もまだ存続していた。


時代は変わった。


タイガースファンも、変わっ…




「奇行」が「伝統の祭り」に、「カーネルサンダースの呪い」都市伝説が「由来」になっていく過程に立ち会っているのだなあ。


ちなみに、阪神タイガースの前身である「大阪タイガース」の創設 は1935年、今年は創設87周年。


宝塚歌劇団は、1913年創設、来年は110周年。タイガースよりもさらに歴史と伝統を積み重ねているところです。


仮に昭和が続いていれば、今年で昭和98年。仮に大正が続いていれば、今年で大正112年。


令和になり5年が経ちますが、タイガースや宝塚歌劇団には、文化や価値観などに「昭和98年」「大正112年」の積み重ねが途絶えることなく残っていて、


そこが諸問題の根源でもあり、他では味わえない魅力の根源でもあり。


タイガースファンがオリックスファンみたいになったほうが、道頓堀は平和で、


宝塚歌劇団が劇団四季みたいになったほうが、日本のミュージカル界の水準の平均点はUPするのでしょう。


でも、世の中にタイガースが無かったら、私は甲子園の観客席のファンの濃ゆい生態を見てハラハラする楽しみを知らないまま生きていたと思いますし、


世の中に宝塚歌劇団が無かったら、私は役者と客の一期一会の嘘の共犯者になる快楽を知らずに生きてきたと思います。



阪神タイガースと宝塚歌劇団は、団体名がローカルな地名に由来するところも、地元ファンの地域愛をくすぐって愛着形成につながるところも似ていますね。