宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

『RRR』予習!映画は見た、次は歌舞伎?



管理人:『RRR × TAKA"R"AZUKA ~√Bheem~』で礼真琴さんが演じる「コムラム・ビーム 」のキャラクターは、インドの叙事詩『マハーバーラタ』に登場する、一万頭の象に等しい腕力の持ち主であるビーマ(Bhīma)が土台になっているそうです。


紅子:『マハーバーラタ』のビーマと聞いて「あ~あれね」とピンと来る日本人が果たして何人いるのか。


管理人:歌舞伎座「吉例顔見世大歌舞伎」昼の部『マハーバーラタ戦記』のダイジェスト映像で、中村萬太郎さんが演じている風韋摩王子(びーまおうじ)がビームのモデルなんだって。 




【舞台映像】歌舞伎座「吉例顔見世大歌舞伎」昼の部 初日ダイジェスト映像



紅子:赤ら顔のお相撲さんみたいなキャラね。


管理人:インドの古典「マハバーラタ戦記」と聞くと遠い世界のお話に思えますが、京都のお寺の仏像たちによる2.5次元舞台のようなノリの舞台ですね。インドと日本って、遠いようでやっぱり仏教(ヒンズー教)で繋がっているんだなあ。


紅子:歌舞伎役者と仏像の共演…日光東照宮並みのハデハデ舞台ねえ。


管理人:日光東照宮は、天台宗の僧天海が、家康の遺骸を久能山から日光山に改葬してつくった神社なんだよ。


紅子:お坊さんが神社をつくったの?なぜ?


管理人:昔の日本人にとっては、神も仏も一緒だったんだよ。


昔の人の考え方は、現代人とは根本的に違うところがあるんだと思う。


こういう舞台を見ると、映画版『RRR』の、20世紀の物語を語るために古代神話をわざわざ引用しているというより、紀元前と21世紀がまんま地続きになっているような、インド人の頭の中に張り巡らされた深い根っこを覗いている感じがするわねえ。


週間文春に掲載されていた、宮藤官九郎さんによる紹介文が最高にクールなので紹介するわ。

まず、皆さんがイメージするマハバーラタ、全然面白くないでしょ?それ、全く違うので消去するところから始めてください。まだ間に合います。頭空っぽにして東銀座に行ってください。ずーっとワクワクしてられます。

と言いながら、管理人はたぶん歌舞伎オンデマンドの配信で見ます。感想はたぶん年末ごろにUPする予定です。