宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

東京の18時公演ばかり中止ではファン層先細りに



●宙組博多座公演(2月25日~3月3日)/梅田芸術劇場メインホール公演(3月16日~3月26日)、宙組宝塚バウホール公演(3月6日~3月17日)中止


●<花組東京宝塚劇場公演>

●初日を4月14日13時30分公演に変更します。

(4月13日15時30分公演を取りやめ、4月14日は2回公演から13時30分の1回公演に変更します)

●4月18日18時公演、5月2日18時公演、5月7日18時公演、5月14日18時公演を取りやめ、1回公演とします。

●4月25日は13時30分公演を取りやめ、新人公演のみの上演とします(新人公演の開演時間を15時30分に変更します)

●5月24日13時30分公演は取りやめ、同日は休演日といたします。


<宝塚歌劇110周年記念行事>

●「宝塚歌劇110周年記念式典」、「タカラヅカスペシャル2024」「宝塚歌劇110周年記念大運動会」中止。


宙組博多座公演と宙組バウホール公演の中止は、御遺族との話し合いの道筋が見えないままではお稽古の目途もたちませんし、やむを得ないのでしょう。


110周年記念式典やタカスペや大運動会も、稽古スケジュールもですが「とりあえず宙組以外の4組でお祝いしましょう」というものでもないのでしょうね。


100周年記念式典の頃は、「100周年の節目に立ち合えてラッキーだわ。150周年、200周年の頃にはどんな宝塚歌劇団になっているのかしら。」とロングスパンの未来を疑いもしなかった。


100周年の頃にはもう、110周年を目前にした2023年に起きた事件の芽は、あった。


今日このニュースを知った、まだ劇団に合格していない音校志望者は、劇団が120周年を祝えるならば、その頃のマス層になる。


劇団に「すぐに非の打ちどころのない満点回答を打ち出せ」とまでは申しません。110年続いたものを変えるのに、10年はかかるかもしれないと思って見守ります。



最近の公演スケジュールの見直しで気になるのは、東京宝塚劇場公演の18時公演の取りやめと、新人公演の15時30分スタートです。



最近、東京宝塚劇場の夜公演が18時30分スタートから18時に繰り上がり、昼間働いているファンにとって「終業後では開演に間に合わない!」問題が取りざたされていましたね。



夜公演の終演はどうしても21時を過ぎると、ジェンヌさんの中でも中卒で入団した研1の17歳のジェンヌが、22時までに帰れなければ、労働基準法に定める


「18歳未満の労働者の22時以降の労働禁止」


に抵触しますし、成人したジェンヌでも、22時以降の勤務には割増賃金を払わなければいけないでしょう。


「労働基準法」に抵触しないためには、夜公演の開催取りやめは合理的な判断なのでしょうが、


宝塚歌劇団が、若い勤労世代のファンを取り込めなければ、ファン層の高齢化とともに観客動員も衰微に向かってしまう。


働くファンが休日に宝塚歌劇団の観劇を楽しめて、リタイア層のファンは平日に観劇できるよう平準化するにはどうすればいいのか。


個人的には、働き方改革と公演の質の維持のため、チケット代は東宝ミュージカル並みに値上げしてかまわないと思っています。


そのうえで、25歳以下の若年層には休日のU25割、シニア層には平日シニア割の制度を構築して、若いファン層の取り込みとチケット需要の平準化を図る。


できれば、これまでチケット難の東京宝塚劇場でこそ、U25割やシニア割設定日を設けて関東圏の新規ファンを開拓せねば、120周年が心もとないと思うのです。