宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ

宝塚を「好き」という気持ちを因数分解してみたい、という思いで綴っています

オギー(荻田浩一)先生、OSKでショーを作ってらした!

お礼

読者の皆様、いつもありがとうございます。


今年1月から気ままにブログを更新しておりましたが、これまでで最も皆様に閲覧していただいた記事が、先日のOSKの記事でございました(驚)ありがとうございます。


宝塚ブログでありますが、(宝塚ネタもないし)OSKさん応援企画として、もう1つ記事をあげさせていただきます。


OSKいいなあ、オギー、ヅカでもまたショーを作ってよう

「OSK日本歌劇団」円卓の騎士 | 2018-19 || AfterShow


2000年代、宝塚で伝説の傑作ショーを残し、突如退団した荻田浩一氏(愛称オギー)


今は外部で舞台演出家として活躍されております。OSKでも作品を発表されていたのですね。


演目は「円卓の騎士」(アーサー王のあれ)


主演       :楊 琳(やんりん)    次期OSKトップ内定済み

ヒロイン:舞美(まいみ)りら    次期トップ娘役内定済み

私は翼和希(つばさかずき 黒天使みたいな銀髪の子)の顔が好み♡

荻田先生が宝塚で残したショーの数々


『パッサージュ―硝子の空の記憶―』(2001年 雪組)

『バビロン―浮遊する摩天楼―』(2002年 - 2003年 星組)

『ロマンチカ宝塚'04―ドルチェ・ヴィータ!―』(2004年 星組)

『タランテラ!』(2006年 雪組)

『TUXEDO JAZZ』(2007年 花組)

『ソロモンの指輪』(2008年 雪組)



最近スカステに加入した皆様、「昔のショーねえ・・・古くさそう。知っているスターさんもいないし・・・」とおっしゃらず、ぜひ、ご覧になってくださいまし。


彼のショーの世界観を例えると・・・


唄を忘れた金糸雀(かなりや)は

後(うしろ)の山に棄てましよか

いえいえ それはなりませぬ


唄を忘れた金糸雀は

背戸(せど)の小藪に埋(い)けましょか

いえいえ それはなりませぬ


唄を忘れた金糸雀は

柳の鞭(むち)でぶちましよか

いえいえ それはかわいそう


唄を忘れた金糸雀は

象牙(ぞうげ)の船に銀の櫂(かい)

月夜の海に浮べれば

忘れた唄をおもいだす


「唄を忘れたカナリヤ」西條八十「砂金」より)

昭和のころはこんな唄が「よい子の童謡」として歌われていたのです。


残酷なのに、ぞっとするほど異様に美しい。流れる血はルビーで、涙はサファイアでできた象嵌細工の挿絵の、アラビアンナイトの絵本のような。


オギー先生のショーは設定と音楽と振付と、なにより歌詞が素晴らしい。


イマドキの映像効果など無いけれど、舞台にはパリの硝子(ガラス)のアーケードに天使が降り立ち、砂漠に魔都バビロンの空中庭園が浮遊し、タランテラが泣きながら愛する蝶を捕食する涙が見えるのです。


正直、2008年の「ソロモンの指輪」のころには虚無的な歌詞と焼き直しシーンが目立って、あれっと思ったら宝塚を退団してしまわれた。何があったのかなあ。もう宝塚で描くべきものは描いてしまったのだろうか。

旅に出る勇気

地方民なので、荻田先生の外部舞台での活躍を耳にするも、実際に目にすることがかなわず、久々にオギーの歌詞に触れることができました。


ーまだ見ぬ君に出会うため、旅に出よう。いつかきっと、「どんな道を歩いてきたの」と語り合える人と会えるー


光さす路に向かう歌詞で嬉しかった。私もがんばろうっと。