理事長、説明して。自主的PCR検査はパンドラの箱では?
「自主的なPCR検査」は美談なのだろうか
宝塚歌劇では、感染予防対策の一環として、出演者および劇場従業員全員に対する検温や体調確認を毎日実施し、健康管理に努めておりますが、花組宝塚大劇場公演『はいからさんが通る』公演関係者の新型コロナウイルスへの陽性判定を受け、現在各公演の出演者をはじめ公演関係者への自主的なPCR検査を順次実施しております。
このたび、現在稽古中の雪組梅田芸術劇場メインホール公演『炎のボレロ』『Music Revolution! -New Spirit-』の公演関係者への自主的なPCR検査を実施した結果、出演予定者より1名の新型コロナウイルス陽性が確認されました。
当該1名の現在の症状は無症状であり、現在療養に努めております。
「自主的なPCR検査」ということは、保健所の指示ではなく、濃厚接触者以外の方にも一斉にPCR検査を実施したのでしょうね。
しかし、こういった検査は、「陽性者の早期発見、適切な治療」の為には大変重要なものだけれども、
保健所の指示もなく無症状者に自主的にPCR検査を行うことを、演劇界のスタンダードにしてもよいのだろうか?
・PCR検査で、正しく陽性と判定できるのは約7割(3割は陽性でもすり抜ける)
・検体採取後の感染の有無は証明できない(毎日自費検査できるのか)
・コロナウイルス以外のウイルスの、感染の有無の証明ではない(肺炎の原因は他にもある)
悪魔の証明を求めても
PCR検査で陽性であれば「あることの証明」であり、次にするべきことがあります。
「無いことを証明しろ」は大変な難題です。
ましては宝塚は、親会社は阪急。
電鉄会社やデパートの従業員は接客業で、当然発熱や体調不良での出勤は控えているでしょうが、毎日PCR検査を受けて出勤しているわけでもない。
宝塚が「全員の陰性が確認できるまで営業しません」となると、親会社がやっていることと矛盾してくるのでは?
もしも、陽性者のみ休演で、陰性者で舞台を開けることにしたら
もしも、陽性者のみ休演で陰性者で舞台を開けることにしたら・・・
休演している生徒に対する憶測をよぶかもしれない。
陽性の生徒さんが「私が感染したせいで、舞台全体が止まってしまった」と思うかもしれない。
どうするのが生徒のため、客のためと考えていらっしゃるのか。
理事長は今後の方針を記者会見して、ファンに説明せねばならないのでは?